このページに来てくださったみなさんは、高校3年生もしくは浪人生で、今後1年間の受験勉強に不安を抱いている方々でしょう。
筆者自身も高校3年生になった頃、
「そろそろ受験勉強を始めないといけないな」
「でもそもそも『受験勉強』って何?普通の勉強と違うの?」
というように、受験勉強のやり方をよくわかっていませんでした。
そのせいで結局は学校のテスト勉強などに追われて、秋くらいまで受験勉強という受験勉強ができていなかったのを覚えています。
しかし、これがよくないのは明らかです。
受験に限らず、対策は早ければ早い方がいい。
そこで本記事では、筆者と同じように、受験勉強の実態を掴めずに悩んでいるみなさんや、そんなお子さんをもつ親御さんに向けて、
2.1日のスケジュールはどんなものにすれば良いのか
3.予備校や塾は必要か
4.学校のテストや部活との両立は可能か
5.各科目の勉強法
の5つのポイントを解説します!
本記事を読んでいただくことで、
具体的な受験勉強のスケジュールなどのロードマップが明確になり、無駄なく受験生活を送ることが可能になります!
受験勉強と普通の勉強の違いとは?
普通の勉強、つまり中学校や高校での勉強と受験勉強の違いは
入学試験で目標点を取ることを意識した勉強かどうか
です。
学校での勉強は新しいことを学んでそれを知ることを目標としていて、必ずしも試験で得点することを目標には構成されていません。
受験勉強は、入学試験という問題をいかに解いて、いかに自分の取れる最大の点数を取るかということを意識した勉強なのです。
つまり、得点の仕方を意識していなければ、それは正しい受験勉強とは言えません。
「じゃあ、『得点の仕方』って何なの?何を意識して勉強したらいいの?」と思いますよね?
受験勉強で意識すべき代表的な事柄は以下の通りです。
・問題の解き方だけでなく、考え方や答案の書き方
・試験での時間配分
・詰まった時の対処法
受験勉強は高3からでは遅い?
結論から言うとNOです。
決して遅すぎるわけではありません。
もちろん、中高一貫校の私立の学生さんなどは高2までには学習範囲を全て履修し、受験勉強に専念できるでしょうが、一般的な公立高校生にとっては高3の冬くらいまで、学校の授業は終わらないでしょう。
そんな中で、高2から受験勉強を始めるというのもなかなか無理な話です。
ですから、高3からの受験勉強開始で決して問題はありません。
ただし、「あと1年もない」というのも確かですから、できる限り効率的に行わなければなりません。
本記事に取り上げている計画の立て方や勉強方法なども参考に、きちんと計画を立てて対策を打つのをオススメします。
敵を認識しよう
現役の高校生のみなさんにとって、実際の入学試験では同級生のみならず、中高一貫校の生徒や浪人生なども敵となります。
決して同じ教育カリキュラムで勉強してきた人たちが相手ではないのです。
ここもきちんと意識しておきましょう。
というのも、どうしても自分の学校やクラスなどの人たちを基準に勉強を進めてしまいがちです。
しかし、相手はもっと大きいのだということを肝に銘じておいてください。
仮にクラスで1番、学校で1番になっても気は抜かないように!!
勉強計画を立てよう
計画は、大きい目線から小さい目線に段々とクローズアップするように立てるのがコツです。
ただし、これを読んでくださっているみなさんにとって残りは1年でしょうから、年単位はパスして、各月の計画から説明していきます。
もし、今この記事を読んでくださっているあなたが高2以下なのであればまずは年単位の計画を立ててから以下を参考にしてみてください。
なお、各タームで使うことをおすすめする参考書については「各科目の効率的な勉強法!」の章で説明しますのでそちらもお見逃しなく!!
各月の勉強計画
4月〜6月 (基礎固めターム)
現役生
この時期はまだ高校3年生が始まったばかりなので受験勉強という感じで勉強するのは難しいかもしれません。
よってまずは、学校での学習を中心にきちんと学習していきましょう。
難関大学を志望していて、過去問等の演習時間を十分に確保したいと考えているみなさんは、この期間に、二学期以降の学習範囲を先取りしておきましょう。
学習事項の先取りは、教科書を先に読み進めても良いですし、何か網羅系の参考書(数学なら「青チャート」や「Focus Gold」、化学なら「化学の新研究」、生物なら「大森徹の最強講義」など)を読み進めても良いです。
また、英単語に関しては、お持ちの英単語張を少なくとも1周はこの期間中に終えましょう。
別に全て完璧に暗記する必要はありません。
ただ、「3ヶ月もあれば1周くらい余裕」というくらいのスピード感を身につけていただきたいです。
ちなみに筆者は高3の頃、数学、化学、生物は先取りをするようにしていました。
数学は教科書を一通り進める形で、また化学は新研究、生物は資料集を勝手に読み進めてその後で問題集の該当箇所に取り組む、というような流れです。
学習の先取りに関しては、信頼できる学校の先生に相談してみるのもありだと思いますよ!
浪人生
浪人生の方々はきっと、この春からどんどん問題演習を重ねていこうと考えていらっしゃるかと思いますが、少し待ってください。
少し厳しい言い方かもしれませんが、みなさんが不合格になったのは、「基礎力から不足していた」からです。
浪人の1年で、また後半になってから基礎力不足を痛感したところでタイムオーバーですから、春のこの3ヶ月の間に基礎を徹底的に詰めましょう!!
・現役生は学校の授業を中心に。余裕があれば未修範囲も先取りしよう
・浪人生は基礎固めを徹底しよう
*終えておくべきレベル(この参考書を使えというわけではなく、このくらいのレベルになっておこうねという意味です)
- 入試数学実力強化問題集(駿台出版)、青チャート、Focus Gold、一対一対応の演習/数学
- 現代文読解の基礎講義(駿台受験シリーズ)
- 古文解釈はじめの一歩、古文単語帳(最低1周)(古文単語ゴロゴなど)
- 英文読解の着眼点、例解和文英訳教本(文法矯正編)、英単語張(最低1周)(鉄壁など)
- 教科書傍用問題集(セミナー化学など)、化学重要問題集、化学の新演習(8月までにかけて)
- 教科書傍用問題集(リードα生物など)、大森徹の最強問題集(8月にかけて)
- 地理Bの点数が面白いほどとれる本(いわゆる黄色本)
※現役生の方は既習範囲のみで大丈夫です!!
※「入試数学実力強化問題集」は本当にオススメの問題集なのですが、学校販売のもののようなので、高校生の方は取り寄せ可能か学校の先生に聞いてみましょう!!
手に入ると本当に最高の問題集ですよ!!
★より詳しくオススメの参考書を知りたい方はコチラ!!
★数学の基礎固めに関して、どのように基礎力を鍛えるかは以下の記事を要チェックです♪
7月〜8月(応用準備ターム)
この期間は、6月までの計画がきちんと終わっているか確認・修正するための補足期間です。
もし、6月までの基礎固めがスムーズに終わったのであれば、9月以降の応用力養成タームの内容を初めてしまって大丈夫です!
現役生
夏休みに入って、周りも本格的に「受験勉強」を始めようという空気感になるところです。
しかしここで慌てて過去問や難しい入試問題集などに取り組むのは早計!
まずは、この6月までの春の間に積み上げた基礎力を確認しましょう。
Q.既習範囲の基礎問題は軽々と解けますか?
Q.基礎固めタームで参考にあげた参考書くらいはスラスラと解けるようになっているでしょうか?
もしまだ、基礎固めタームで説明した程度の基礎力が身に付いていないと感じるのであれば、基礎固めを続けましょう。
その時に、ただ漫然と問題集を時進めるのではなくて、「なぜその問題を解けたのか」「どのようなテクニックや考え方を使ったのか」ということを全ての問題で意識しましょう。
こうすることで入試問題などを解くときの「ツール」を身につけることができます。
これを意識せずにすると、後になって「入試でいい点を取れるかどうかはセンスだ」「自分は地頭が悪い」などと逃げ口上を言うことになってしまいます...。
ですから、ここは慎重に、きちんと意識的に基礎固めを行なってください!!
一方で、基礎はすでに固まったという自信のある方もいらっしゃるでしょう。
そんなみなさんは、一度、自分の志望校の過去問をセットで解いてみてください。
それが最終到達目標だとはっきり意識することができます。
また、まだまだ未修範囲が多いという方は無理に過去問をする必要はありません。
次の9〜11月に行う計画を参考に、それを先取りしましょう。
またこの期間を使って未修範囲の先取りをまとめて行なってしまうのもありです。
またこの時期には東大京大などの冠模試や、各種模試(駿台模試や河合の全統など)があると思うので、ぜひそれらを受験して、夏までの基礎固めタームがきちんと追えられたかどうかの指標にしましょう。
浪人生
6月までの基礎固めタームの目標が達成できたか確認しましょう。
具体的には、「参考として挙げた参考書レベルは全てやり遂げられたかどうか」です。
化学の新演習や生物の最強問題集などはまだこの期間までやっていても構いません。
しかし、例えば数学なら青チャート系は6月までにやり切りましたか?
やりきれていない方はこの夏にきちんとやり切りましょう。
ここをショートカットして過去問等に進んでも去年の二の舞になるだけです。
またこの時期には東大京大などの冠模試や、各種模試(駿台模試や河合の全統など)があると思うので、ぜひそれらを受験して、夏までの基礎固めタームがきちんと追えられたかどうかの指標にしましょう。
・6月までの基礎固めがきちんとできていたかチェックしよう
・基礎でまだ不安の残る部分をこの時期に完全に払拭しておこう
・模擬試験を受けることで基礎固めがきちんとできているか確認しよう
★模擬試験は受けっぱなしでは何の意味もありません。
模試を受ける意義とその活用法については以下をチェックしてください!
9月〜11月(応用力養成ターム)
このタームでは名前の通り応用問題に対応する力を身につけることを目的とします。
よって、主な対象は国公立大学などの難関大学志望者です。
自分の志望校が、そこまで応用問題が出題されるような大学ではない場合は、ここまでの内容(4月〜8月)を11月まで繰り返すように計画すると良いでしょう。
みなさんそれぞれ志望校のレベルは異なりますから、そこはご自身に合わせてアレンジしてくださいね!
現役生
応用力が必要な問題集に取り組み始めましょう。
具体的には以下の参考書のようなものです(これらに似た問題集であればなんでも問題ありません)
(特にオススメのものを太字にしてあります)
- ハイレベル 数学I・A・II・B の完全攻略 (駿台受験シリーズ)、ハイレベル 数学IIIの完全攻略 (駿台受験シリーズ)、新数学スタンダード演習など
- 例解和文英訳教本(長文編)、例解和文英訳教本(文法矯正編の暗記)、英文読解の透視図、京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄、京大入試に学ぶ 和文英訳の技術など
- 共通テスト(センター試験)現代文の過去問
- 共通テスト(センター試験)古文漢文の過去問
- 化学の新演習
- 大森徹の生物最強問題集
- 共通テスト(センター試験)社会の過去問
浪人生
応用力が必要な問題集に取り組み始めましょう。
浪人生に関しては未修分野はないはずなので、この時期から徐々に志望校の過去問を織り交ぜていくと良いです。
具体的には以下の参考書のようなものです(これらに似た問題集であればなんでも問題ありません)
(特にオススメのものを太字にしてあります)
- ハイレベル 数学I・A・II・B の完全攻略 (駿台受験シリーズ)、ハイレベル 数学IIIの完全攻略 (駿台受験シリーズ)、新数学スタンダード演習など+志望校の過去問
- 例解和文英訳教本(長文編)、例解和文英訳教本(文法矯正編の暗記)、英文読解の透視図、京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄、京大入試に学ぶ 和文英訳の技術など+志望校の過去問
- 共通テスト(センター試験)現代文の過去問+志望校の過去問
- 共通テスト(センター試験)古文漢文の過去問+志望校の過去問
- 化学の新演習+志望校の過去問
- 大森徹の生物最強問題集+志望校の過去問
- 共通テスト(センター試験)社会の過去問+志望校の過去問
・応用力が必要な難しめの問題集に取り組み始めよう
・浪人生や余裕のある現役生は過去問にも手をつけ始めよう
・問題集に取り組む際は、これまでの基礎事項を毎回意識して取り組もう
★ハイレベル数学 完全攻略の使い方に関しては以下の記事を参考に!
12月
これくらいの時期になってくると現役生も多くが全ての範囲を履修済みでしょう。
よってここからは現役生/浪人生の区別はありません。
共通テストの配点が大きい大学を志望している方
共通テストの配点が大きい大学を志望しているみなさんは、そろそろ共通テスト対策のウエイトを大きくする頃です。
まずは、共通テストの過去問に取り組んでみましょう(試行テスト問題を含む)
共通テストの過去問を終えた方は、各種出版社の共通テスト予想問題集に取り組み始めましょう。
この時期から共通テスト対策に時間を割けば、ほとんど全ての出版社の共通テスト予想問題集に取り組むことが可能です。
みなさんのやる気によりますが、筆者としては全ての予想問題集に取り組むことをオススメします。
というのも、各出版社によって出題のクセのようなものがありますし、どうせ時間があるのならできるだけ多く経験を積んでおいた方がいいのは言うまでもないでしょ?
二次試験の配点が大きい大学を志望している方
二次試験の配点が大きい大学を志望している方は、12月の後半くらいまでは二次力を鍛えるのに集中していて大丈夫です。11月までの応用力養成タームで取り組んできたような類の問題集を続けましょう。
もちろん、志望校の過去問もgoodです!
そして、12月後半に入ったら徐々に、共通テスト対策の比率を増やしましょう。
共通テスト対策としては、まずは過去問です。
試行テストを含めて、過去問に取り組みましょう。
それが終わったら、各出版社から出ている共通テスト予想問題集に取り組みましょう。
この予想問題集はできるだけ多く取り組んだ方が良いですが、みなさんにとっては共通テストよりも二次試験のパフォーマンスの方が重要ですので、そこまで多くの種類の予想問題集に時間を割く必要はないかもしれません。
参考までに、筆者がセンター試験対策として使った予想問題集はZ会から出版されているものだけです
(センター試験は過去問が豊富だったというのもありますが...。)
・共通テストの配点が多い大学を受ける→共通テスト対策を始めよう
・共通テストの配点が少ない大学を受ける→12月後半までは二次試験対策に専念しよう
・共通テスト対策としてはまずは過去問、次に各出版社の予想問題集に取り組もう
1月〜共通テストまで
1月に入ったら、みなさん例外なく共通テスト対策に専念されることをオススメします!
(言わずとも、みなさんそうすると思いますが。)
ここで特に意識して勉強を進めていただきたいのが
- 時間配分
- 問題を飛ばして次に進む決断のタイミング
です。
冒頭でお話ししましたが、受験勉強は
試験でいかに最大限の得点をするか
にフォーカスした勉強です。
ここまできちんと学習を進めてきたみなさんなら、時間無制限であれば共通テストの問題くらいほぼ満点を取ることが可能でしょう。
しかし、仮に時間無制限なら満点を取る能力があったとしても、現実の共通テストには時間制限があります。
しかも、その制限時間が結構厳しいです。
得点率80%から90%にあげる段階での一つの障壁がこの「制限時間」でしょう。
したがって、この直前期には、共通テスト本番で最大のパフォーマンスを発揮するために時間配分をきちんと決めておく必要があります。
加えて、時間配分を設定しても、現実では何かしらの問題でつまづくことが多いです。
そこで、問題につまづいた時にどのくらい粘ったらそれを飛ばして次の問題に進むかというのもあらかじめ決めておくことをオススメします!
この「問題を飛ばす」ということに抵抗を感じる方が多いと思いますが、これは決してその問題を「捨てる」という意味ではありません。
「今は解けないから一旦後回しにして、後で取り組む」
といういわば「戦略的撤退」です!
・共通テスト対策に集中しよう
・時間配分を細かく設定しよう(各大問、小問に何分かけるかなど)
・問題を飛ばして後回しにするということに慣れよう
時間配分や問題の後回し方法についてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみると良いです♪
共通テスト後〜二次試験まで
ここからは、もちろん二次試験対策に一点集中です!
この時点でまだ受験校を決定していない方は早く志望校を決めて過去問演習に移りましょう。
過去問演習でも重要なのは
・問題を飛ばす選定の練習
の2つです!
自宅で自由に過去問を解いているとどうしてもその内容理解に偏りがちです。
そのせいで本番は
「時間が足りなくて最後の大問が吹っ飛んだ」
などと愚痴ることになってしまうのです。
練習の段階からそういったことが内容に、本番を想定して練習しておきましょう!!
そしてもう一つ、大学によっては例えば数学などで、必ずしも全て解ききる必要がない場合もあるでしょう。
そういう場合はどのようにして「捨て問」を選定するのかという部分も練習しておく必要があります。
この「捨て問」を判断する時に、一年の前半でしっかり身につけた「基礎力」が強力に役立つのです!
というのも、基礎力養成期間にきちんと定石や解法を整理していたみなさんは、
「少なくとも試すべきいくつかの方針」
が既に用意されています。
その全てを試して、それでも解けそうになかったら、その問題は「捨て問」として次に進めば良いのです!
・共通テスト後はすぐに志望校の過去問演習!
・過去問演習では「時間配分」と「捨て問の選定方法」を意識!
★数学の難問対策や捨て問の判断方法に関しては以下の記事へ!
1日の勉強計画
筆者自身、よく質問されるのが
「受験生の時、1日にどれくらい勉強していましたか?」
というものです。
自分も受験生時代、自分の勉強時間で本当に十分なのか心配になることもあったので、気持ちはよくわかります。
参考までに、筆者の1日の勉強時間は
・浪人時→1日10〜11時間くらい(毎日)
でした。
高校3年生の時は朝から夕方まで学校がありますから、自学自習時間としてはこれくらいかなと思います。
ただ、今から振り返ればもう少しできたかな、とも思うところです。
浪人時は、自宅浪人でしたから、各月のスケジュールを決めた後で、それを達成するために各日にノルマを設定していくと最低でも10時間は必要ということになりました。
ただ、たいてい計画は計画通りには進みませんから、結局1日11時間くらいかけて勉強していました。
1日の計画の立て方のコツとしては
1時間〜1時間半ほど多めに見積もって計画を立てる
ということです。
先述の通り、計画は計画通りには進みません。
そのせいでどんどん計画が前倒れになっていくと、ペースが乱れて結局何もできない、なんていう破滅的な結果に繋がります。
だから、計画は余裕を持って、具体的には1時間以上の補足時間を設けておきましょう。
そして、計画を立てるときは時間ではなく、取り組むべきタスクの量で計画を立てましょう。
つまり、
8時から9時→数学
という感じではなく
8時から9時→Focus Goldの例題1〜例題20まで
という感じです。
そして、このタスクが終わらなければ一旦は時間割通りに次のタスクに進み、全ての時間割が終わった後で、終わらなかった問題を補足時間内に終わらせるんです。
ポイントは、
1日の決めたタスクが終わるまで勉強を終えないこと
こうすると確実に計画通りに1年を過ごすことが可能です!
そのためにも必ず補足時間を設けるようにしましょう。
・1日の計画は1時間〜1時間半ほど多めに設定しよう
・1日の計画は「時間」ではなく「取り組むべきタスク」で設定しよう
・時間内にできなかったタスクは補足時間で全てやりきり、次の日に持ち越さない!
長い受験勉強生活を生き抜くには〇〇をせよ!
気持ちをリフレッシュすることができ、太らずに体型を維持することができ、健康的になり、しかも頭をよくする効果もあることってなんだかわかりますか?
正解は「運動」です!
受験生にとって運動はどの科目よりも優先すべき科目の一つ!
運動を制するものは受験を制する!
予備校や塾は必要か?
予備校や塾が必要かという質問に対しての答えは
必要ではない
です。
予備校なしでも、参考書で独学することができれば志望校に合格することは十分に可能です。
現に筆者自身、自宅浪人で合格しています(浪人はしてしまっていますが、、、)
ただし、これは「自学自習ができるなら」という前提条件付きです。
「自分でペースを守って受験勉強を進めることができない」
「人から教えてもらわないと頭に入らない」
などという方は予備校や塾に通った方が良いでしょう。
また、予備校や塾のいいところとしては
予備校や塾は受験情報が豊富
というところがあります。
まだ志望校等を決めるのに困っているという方は、自分の興味関心や学力、また共通テストの結果などから、適切な志望校を決定するための手助けを、予備校が行なってくれます。
独学の場合、こうした「進路相談」をすることができない(現役生の方は高校の先生くらい)ので、そこは予備校の利点ですね。
よって、「進路相談等を踏まえた受験全般の相談もしたい」という方は予備校や塾に通うことをオススメします。
また通わずとも、夏季講習や冬季講習だけ利用して、その講習期間に講師や職員さんに相談するというのもありですね!
・予備校や塾なしでも志望校に合格することは可能
・予備校無しなら参考書等で自学自習できることが大前提
・予備校は志望校決定などの受験相談に乗ってくれるところがメリット
・夏季講習など講習だけ利用して講習期間に相談等も行うという使い方もアリ
学校と受験勉強を両立させよう!
現役生のみなさんは、学校の定期テストや部活動と受験勉強の両立という課題もありますね。
よく、
A:「学校の定期テスト勉強は捨てて受験勉強に専念した方が良いか?」
B:「受験勉強のために部活はやめて、勉強に集中すべきですよね?」
というような相談を受けます。
Aの質問に対する答えは
学校の定期テストの勉強を捨てる必要はない。
ただし、受験勉強としても利用できるように、入試を意識して対策したら良い。
です。
例えば英語の定期テスト。
教科書の文章がそのまま出て、ほとんど教科書の文章の暗記大会みたいなテストではないでしょうか?
それを、定期テストで高得点取るために、ただゴリゴリに教科書の文章丸暗記したところで入試には使えません。
そこで例えば、教科書を暗記するにしても、「日付の前の前置詞は何か」とか「この単語の他の意味は何か」というように、知識の幅を増やすようにして定期テスト対策を行いましょう。
そこで暗記した事柄は入試にもそのまま使えます。
「教科書の文章ではこの前置詞を使っていたから、これだな」
という感じです。
次にBの質問に対する答えは
「NO。受験勉強のために部活を止める必要はない」
です。
というのも、これは後にならないとわからないことですが、文化祭や体育祭などの学校行事や部活動などは本当に高校生時代にしか経験できない、超貴重な経験です。
これを受験勉強の犠牲にするのはあまりにもったいない。
なので、もし少しでも「部活を続けていたいな」という気持ちがあるのであれば、そこは気にせず部活を楽しんでください♪
部活後に家に帰るとクタクタかもしれませんが、その後何か問題集1ページでも、英単語50単語でも見て学べば大丈夫です。
部活引退後に一気に集中して勉強すれば学力も十分伸びますので。
みなさんの今の青春はなんの犠牲にもなるべきではありません。
・学校の定期テスト対策をするなら、入試に使えるように知識を派生させよう
・受験勉強のために部活や学校行事を犠牲にする必要は無い
各科目の効率的な勉強法!
英語
勉強法&参考書
英文読解
読解方法関連の参考書に最低一冊は取り組んでおきましょう。
以下にオススメの参考書を列挙しますので、ご自身のレベルに合わせて選んでみてください。
取り組むのはどれか一冊で十分ですよ!
〜オススメ参考書〜
・英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)
(基本レベル)
・英文読解の透視図
(応用レベル。世間的にはオーバーワークと言われていますがそこまでのものではありません。東大・京大・阪大くらいを目指すみなさんは必修。)
・英文読解の着眼点―言い換えと対比で解く (駿台受験シリーズ)
(長文対策用。志望校で長めの英文読解が課される方向け)
・京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄(エッセンス)
(かなりハイレベル。東大京大の医学部を目指す方で英語を得点源にしたい方向け。)
英作文
英作文が苦手な方は、まずは例文を暗記しましょう。
新しく例文集などを買う必要はなく、今まで取り組んだ英作文問題の解答例を覚えればそれでOKです!
また英作文には文法の知識も必要なのですが、各文法事項のニュアンスを多くの人が押さえられていません。
文法問題なら解けるけど英作文になると文法を使いこなせない...というような方は以下に紹介する「例解和文英訳教本(文法矯正編)」を強くオススメします!!
一般的な国公立大学くらいまでの志望者の方なら、この一冊を丸暗記するくらい使い込めば、英作文対策はこれだけで十分です!!
〜オススメ参考書〜
・例解 和文英訳教本 (文法矯正編) --英文表現力を豊かにする
(全ての受験生が使用すべき最高の参考書!一般的な国公立までならこの一冊で英作文は十分♪)
・例解 和文英訳教本 自由英作文編 (英文表現力を豊かにする)
(自由英作文が出題される大学の志望者にオススメです。自由英作文はただ正しい英語が書けるだけでは不十分で構成等をきちんと形作って書かないと点数につながりません。)
・例解 和文英訳教本 (長文編) --英文表現力を豊かにする
(京大、阪大など、長い日本語の文章を英訳する必要がある受験生にオススメ。しかし、京大志望者は「和文英訳の技術」をすれば良いのでこれは不要かな。)
・京大入試に学ぶ 和文英訳の技術(テクニック)
(かなりハイレベル。日本語らしい文章を英訳する練習が必要な方向け。京大志望者は英作文の過去問対策はこの一冊を徹底的にやるのが一番良い)
単語
とにかく一冊の単語帳を丸暗記しましょう。
「毎日20単語ずつ覚える」という方法よりも、「毎日同じ100単語を見て、1週間で100語覚える」という方法の方が記憶に定着しやすいです。
また、「単語暗記などの暗記ものは寝る前が良い」とよく言われますが、そこまで神経質に寝る前に持ってくる必要はありません。
電車の中や、美容院の待ち時間など、隙間時間に何度も何度も確認しましょう。
それと、1回で覚えようとしないこと。
暗記なんて1回見ただけでできるものではありません。
「どうせ明日も明後日も同じ単語を確認するしいいや」くらいの軽い気持ちでサクサク確認していってください!
使用する単語帳に関しては正直、どの単語帳でも基本は問題ありません。
学校で指定のものがあるならそれで十分でしょう。
もし他にオススメの単語帳を知りたい場合は、下記の次に読むべき記事を参考にしていただければと思いますが、僕が使っていたのは「鉄壁」と「速読英単語」です!
★英語の勉強法やオススメの参考書に関する記事はこちら!
数学
勉強法
数学の勉強法は過去に以下の記事にまとめたので、そちらをぜひ参考にしてください!
オススメの参考書の記事も合わせてピックアップしておきますね!
現代文
勉強法
まずは、「現代文はセンスだ」という考え方を無くしましょう。
文章には書き方があります。
書き手は文章で自分の考えを正確に読み手に伝えるためにたくさんの「修辞(レトリック)」を使っています。
このレトリックの働きをきちんと学び、レトリックにしたがって文章を読むことが読解というものです。
決して主観で「こんな感じがする」とか「ここが大事そう」とかの基準で読むのではありません。
そのレトリックにそって文章を読むという練習をするのに最適なのが、
という参考書です。
現代文の最初の勉強はまずこれで決まりでしょう。
この一冊を学び終わったら、共通テストや志望大学の過去問で実践的に勉強を進めるだけです。
この現代文読解の基礎講義の冒頭にも書かれていることですが、現代文は正しく学べば覚えることはそれほど多くありません。
レトリックを学んだ後は、後はそれらにそって読解していく演習を積むだけなんです。
だから、「国語はセンスだから捨てる」なんてもったい無いにもほどがありますよ!
現代文読解の基礎講義は全ての受験生必修の参考書です!
★現代文学習のために次に読むべき記事はこちら!
古文
勉強法
古文は、まずは文法と単語です。
文法に関しては特に助動詞と敬語が重要です!
というのも、まず助動詞は訳が決まっているので、特に解釈を加えなくても決め打ちで逐語訳を書けば得点に繋がります。
また、敬語に関しては動作の主体を読み解くのに役立ちます。
例えば、登場人物Aに尊敬語が使われている部分があったら、その文章内でAは尊敬されるような人物な訳です。
よって、後の部分で、尊敬語が出てきたもののその主語がわからない時、もしその文章でそこまでに尊敬語を使われていたのがAだけなら、その主語もAだとわかるわけです。
しかし、「その敬語が尊敬語でどのような意味か」ということを知らない方はこのように読み解くことができず、最後まで主語がわからないということになるわけですね。
また、単語学習の重要性はいうまでも無いですね。
古文は文法と単語の知識さえ満たせばほとんど怖いものはありません。
文法学習と単語学習はあまり楽しいものでは無いですが、美味しい科目なので、腹をくくって覚えていただきたいところです。
★古文の最強勉強法はこちら!
★古文学習やオススメの参考書に関する記事はこちら!
漢文
勉強法
漢文は古文よりも美味しい科目です。
というのも、いくつかの句形と用字さえ覚えてしまえば簡単に解くことができるからです。
ほぼ暗記科目ですね。
ただし、漢文は後回しにされがちで、結局勉強に十分な時間を割けず、試験で撃沈、、、ということもよくあります。
なのであまり舐めない方が良い。
春頃から徐々に漢文の句形を覚えたり、週に大問1題くらいは解くように計画に組み入れておきましょう!
勉強方法はとにかく句形と用字の暗記です。
問題を解いた時は、その問題に出た文章中の句形と用字は全て調べて整理しておくようにしましょう。
それで十分です。
参考書は特に新しく買う必要はなく、学校で買わされたものを使えば良いでしょう。
もし新しく買おうとお考えの方は「漢文早覚え即答法」を一つ、オススメとしてあげておきますね。
化学
勉強法
化学では、まずは理論の範囲をきちんと理解しましょう。
そのためには、問題集だけでなく資料集、もしくは化学の新研究のような詳しめの参考書を常にそばに置いておくことをオススメします。
理論の理解がきちんとできたら、その理論の知識を無機や有機と結びつけます。
例えば、酸塩基をきちんと理解した人なら、「なぜフェノールが弱酸なのか」ということを理論で説明することができるでしょう。
しかし、酸塩基をきちんと理解していない人は酸塩基と電子・H+の関係を理解していないでしょうから、このフェノールの酸性を理屈で説明することができないわけです。
このように、理論を使って無機や有機を学習することでただの暗記ではなくなり、思考力問題などにも対応できるようになります。
だから、まずは理論をきちんと理解してくださいね。
〜化学の勉強法やオススメ参考書に関する記事はこちら!〜
生物
勉強法
生物の勉強法に関してはいくつかの記事にまとめたのでそちらを参考にしていただければ良いと思います!
地理
勉強法
地理は、まずは知識を完璧にしましょう。
知識を補うための参考書としては、教科書に加えて「地理Bの点数が面白いほど取れる本(通称黄色本)」がオススメです!
このような参考書をまずは通読しましょう。
次に、ある程度覚えたら共通テストやセンター試験の過去問に取り組みましょう。
そして取り組みながら毎回、黄色本や教科書で抜けていた知識を確認します。
もし、黄色本に載っていない知識が出題されていた場合は、関連するページに書き込んで補っておきましょう。
そうすることで自分だけの、オリジナルの参考書が完成します。
これを何回も使うことで必要な知識は確実に身に付きますよ!
加えて、過去問演習時には、「どのように考えて答えを導き出すか」ということも常に意識して学習を進めましょう。
というのも、地理では、知識がなくても他の知識から類推したり、図やグラフから考えて答えを出したりすることのできる問題が多いからです。
図表が出たときの目の動かし方や、グラフの読み方等も意識して勉強しないと得点が不安定になってしまいますので要注意です!
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