学習者にとって、良い参考書を見つけるということはとても重要な過程ですよね。
でも、実際には何がよい参考書なのかの基準がよくわからない。
だから、本屋さんにいて、ざっくり見て、なんだかいい感じの本を選ぶ。
こういうパターンが多いのではないかと思います。
そこで、今回は数学の参考書について筆者が実際に使ったものでオススメのものを紹介したいと思います!
実際に筆者が使ったものしか書かないので、量はかなり少ないです。
なので多くの参考書と比較をするというのには役立たないかもしれませんが、ここにあげる物はすべて心からオススメできるものですので、少しでも皆さんの助けになれれば幸いです!
また、本サイトには数学だけでなくあらゆる科目の勉強法やオススメ参考書等の記事がございますので、受験を控えているみなさんは、まずは以下の記事をチェックしてみてください!
[基本問題集] 入試数学「実力強化」問題集 (駿台文庫)
僕は受験生時代、この「入試数学「実力強化」問題集」一冊をやりまくることで数学の基礎力を身に着けました。
この問題集は、難しい入試問題にどのようにして基本概念を使っていくのかを意識しながら、それに必要な基本概念を身に着けていくという構成になっています。
なので、一通り解き終わった後は解法集として傍らに置きつつ、入試問題に取り組む際に参照することができます。
よって「あ、この問題は実力強化問題集の4-12と6-8の二つの考え方の組み合わせだったのか」というように、入試問題の学習を進めていくことができるのです。
ほんとにこれ一冊で必要な解法はすべて身につくはずですから、ぜひ取り組んでみてください。
ただしこの問題集、一つだけ欠点があります。一般販売はされていないという点です。駿台予備学校で特別単科を受講するか、学校から取り寄せてもらうしかありません。なので高校生の皆さんは一度学校の先生に取り寄せてもらえないか聞いてみましょう。
※入試数学実力強化問題集は2022年5月から一般販売されるように一般販売されるようになりました!!
これで誰でも入試数学実力強化問題集で入試数学の基礎を身につけることができます!
この参考書はどの参考書よりもオススメ!!
数学が苦手な人は特に、この1冊だけはやり込むようにしてみてください!
絶対合格点取れるようになるので!
[基本問題集] 大学への数学 1対1対応の演習シリーズ
基本問題集としては、1つ目の「実力強化問題集」がイチオシなのですが、一般販売されていないということもあって手に入れられないという方もいらっしゃると思います。
そんな方には、東京出版から出されている「大学への数学 1対1対応の演習シリーズ」をオススメします!
この問題集はⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ(微積分編と曲線・複素数編)の合計6冊になっています。
構成としてはその題名の通りで、あるテーマの問題が例題として挙げられ、それに対して演習問題も1題挙げられているという構成です。
一般的な網羅系問題集と構成は似通っていますね。
この問題集の良いところは、各テーマで問題をピックアップしているというところです。
これが一つ、「概念化」をしてくれていると捉えられるので、解法の整理がしやすいです。
また問題数はそれほど多くありませんので、基本問題全体をざっと概観するのにちょうど良いでしょう。
ただ、この問題数の少なさは同時に欠点でもあると筆者は考えます。
というのも、何かの基礎基本を身につけるときは
概念を学ぶ→その概念を使う練習を集中的に大量に行う
の2ステップが必要であるということがわかっているからです。
この2ステップ目の「集中的・大量の練習」がこの問題集だけではできないので、別の問題集を用意することになりますね。
ただし、「解法を学び基礎力をつける」という意味では最適な参考書ですから、役割を十分に意識した上で利用すると良いでしょう!
[応用問題] ハイレベル 数学ⅠA・ⅡB / Ⅲ の完全攻略 (駿台受験シリーズ)
ハイレベル数学ⅠA・ⅡB / Ⅲの完全攻略も、基本問題集でオススメした実力強化問題集と同じ杉山義明先生と米村明芳先生が書かれた参考書です。
実力強化問題集をある程度やり切ったら次はこの参考書に移りましょう。
同じ先生が書かれているため、学習の進め方に関する姿勢は同じです。
問題に対してどのような基本概念を応用するのかがまとめられています。
さらに、この参考書の素晴らしいところは、その1問で学んだ概念を使って解くことのできる他の問題にさらに取り組むことで、その概念をより確実に定着させ、使えるようになれるように構成されている点です!
これは数学の学習者にとって非常に重要なのですが、受験性が自力でこれを行うのは非常に難しいです。
それをしっかりまとめてくれているので、この一冊をしっかりやりこめば、基本問題集で身に着けた基本概念をどのように使っていけばよいのか、その使い方が身につくようになっています!!
ほんとにほんとにこの参考書は全受験生が使うべきです!!
[難問対策] 大学への数学 新数学演習
新数学演習は上記の実力強化問題集と完全攻略を終えて、志望校の過去問も終わって手持ち無沙汰になったときにするとよい問題集です。
基本的にどの問題も難しめですが、本番で出たとして落としてよいかといわれるとそうでもないような問題が多いです。
巷では「新数学演習はオーバーワークだ」「難しすぎる」というような声がありますが、そんなことはないと僕は思います。
特に、手持ち無沙汰を感じるような皆さんにとっては、ちょうどいいレベルなのではないでしょうか。
ちなみに筆者は、乱数生成アプリでランダムに問題を6問ピックアップし、模試みたいな感じで取り組んでいました。
[京大対策] 世界一わかりやすい 京大の理系数学 合格講座
完全攻略までやれば大抵の大学入試数学への対策はできているはずですから、過去問へ進みましょう。
筆者は京都大学の対策しかしたことがないのでここからは京大対策の話になってしまいます…。
さて、京大の過去問ですが、赤本に手を出す前にこちらの「世界一わかりやすい京大理系数学合格講座」、通称「黄色本」をやることをお勧めします。
この参考書も問題を解くときの思考の過程にフォーカスしており、一問に対する解説が非常に丁寧です。
「あぁ、こういう風に頭を働かせれば問題を解くことができるんだ」ということが本当に明らかになります!
京大志望でなくても、典型問題でないような、少し骨のある問題を対策したいという方にもおすすめです!(阪大バージョンもあります。同じ先生なのでコンセプトは同じでしょう。)
まとめ
ここに挙げた参考書に集中して取り組めば、ほとんどどの大学・学部でも数学で合格点を取ることが可能になります!
プラスアルファで取り組むべきは、皆さんの志望校の過去問くらいです。
筆者は数学が本当に苦手で、現役の時は京大数学で50/200点しか取れなかったんですが(医学部受験生ですよ(笑))、その後これらを使って必死に勉強し、何とか合格することができました(合格時の数学は約7割でした。)
数学だって、受験レベルなら結局努力で何とかカバーできます。
才能のせいにせずに、黙々と努力をしましょう!
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また、個別の課題演習を出題してくれるのも良いですね。
数学は問題演習を積んでいくことで得意になっていく科目ですので、それぞれの生徒さんに合わせて課題を設定してもらえるのは嬉しいです。
さらに、重要なポイントが「講師は全てプロ講師」という点です!
大学生の家庭教師なども目線が近いなどの点でメリットはたくさんありますが、科目特化型で指導してもらう場合にはプロ講師の方が圧倒的に良いです。
とはいえ、講師の方とみなさん自身が合うかどうかは実際に話してみないとわからないところですので、興味のある方は体験授業を受けてみると良いでしょう(体験授業なしでいきなり契約は危険です...)
体験授業は無料だそうなので、ホームページのお問い合わせから体験授業の申し込みをしてみてください!
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