こんにちは!SoftyStudyです。
私は、普段は大学に通いながら、医学の勉強をしたり、研究をしたりしています。
また、アルバイトとしてオンラインで受験勉強のサポートをしています。
さて、「受験生になる息子(娘)のために親がしてあげられることは何か」という質問を親御さんからよく受けます。
確かに親御さんからすると、自分の息子や娘ができるだけ希望通りの良い学校に進んでほしい、そのためのサポートをしたいと思われるのでしょう。
一方で、こういうテーマのことをネットで検索しても、息子や娘が有名学校に進学した「親」が書いている情報であったり、塾や予備校の「先生」が書いている情報が多いです。
そこで本記事では、京都大学医学部医学科に進んだ筆者自身が「子ども目線で」このテーマについて考えたことを紹介したいと思います。
本記事のみならず、他の「親」の発信する情報であったり、「先生」の発信する情報であったりを総合的に評価して、お子さんのためになると思われるサポートをしてあげていただけると良いかなと思います。
(京大医学部生が子ども目線で答える)受験生が親にされて嬉しいこと
環境を整える
自分が親にしてもらってありがたかったこととして思い返してみると、一番最初に思い浮かんだのがこの「環境を整えてくれた」ということです。
この「環境」というのは「家での環境」「予備校や自習室などの勉強する環境」「参考書などの勉強するツール面での環境」です。
家での環境
私が家で勉強している時は、家族の誰も私に話しかけないようにしてくれていました。
また、3食きちんと食べさせてくれました。
当たり前だと思うかもしれませんが、衣食住の環境を整えてくれて、かつ集中している時間は邪魔しないでいてくれるというのは、受験生にとってはかなりありがたいことです。
大体毎日同じ時間に朝食・昼食・夕食を出してもらえると、その時間を避けて問題演習の制限時間を設定できるので、毎日のリズムを整えてあげるのも受験生にとってはありがたいことです。
予備校・自習室などの勉強する環境
私は2年浪人して京大医学部に合格したのですが、1年目は予備校、2年目は自宅浪人でした。
2年目に自宅浪人を選んだのは、授業を受けたり先生に教えてもらったりするよりも自分で黙々と勉強するというスタイルの方が合っていると思ったからです。
とはいえ、1年目の予備校での勉強が無意味だったというわけでは決してありません。
1年目の予備校での学習事項をもとに2年目の自宅浪人での勉強計画を立てたわけですし、そこで学んだ内容をブラッシュアップしたからこその合格だったと思います。
つまり、1年目の浪人の際に予備校に行かせてくれたこと、また2年目の浪人の時に自宅浪人を許してくれたことは私の合格にとってかなり重要なことでした。
また、2年目の自宅浪人は、実際に自宅で勉強していたわけではなく、近所にある有料の自主室を借りて勉強していました。
この自習室は有料なので、ここの支援もとてもありがたかったです。
1年目の予備校や2年目の有料自習室のような「勉強する環境」を整えてくれたことは受験生である自分にとって大変ありがたいことでした。当時も、そして今でも親には深く感謝しています。
予備校や塾は、親御さんが無理くり入れるのではなく、お子さんが自発的に「行きたい」と言った時に初めて入塾させてあげると良いのではないかと思います。
誰かに勧められたり、強いられて始めたことでは、なかなか成果は出しづらいでしょう。
オススメの個別指導塾・家庭教師の記事もありますので、こちらも参考にしてみてください!
参考書など勉強するツール面での環境
受験生にとって、参考書や問題集は必要不可欠です。
一方で、上位の大学を志望する方ほど、受験に必要な科目数が増えますから、自ずと必要となる参考書や問題集の数も増え、費用も大きくなります。
そんな中で、私の両親は、私が「欲しい、取り組みたい」と思った参考書や問題集は惜しげもなく買い与えてくれました。
一方で、親の方から参考書を買ってきてくれたり、この問題集をしなさいと与えてきたりすることはありませんでした。
自分が取り組みたいと考えた参考書や問題集が手に入ることは受験生にとって大きな支えになります。
もちろん経済的な面もありますのでむやみやたらに全て買い与える必要はありませんが、金銭的に許される限り、受験生のお子さんが取り組みたいと言ってきた参考書や問題集は買い与えてあげるとお子さんの志望校合格が近づくかもしれません。
もしお子さんが「どの参考書を使えばいいのかわからない」という悩みを抱えていたら、本サイトにたくさんオススメ参考書の記事がございますので、そちらも参考にしてみてください!
朝しっかり起こす
「自分で起きろよ」と思われるかもしれませんが、これはとてもありがたいことです。
なんだかんだ一生懸命勉強していると夜遅くまで起きていがちです。
また一日中勉強していると脳みそも疲れてしまいますから、次の日の朝起きるのが大変なんですよね。
そんな中で、ここは厳し目に、朝しっかりと起こしてもらえるとかなりありがたかったです!
めんどくさいなぁと思われるかもしれませんが、早起きが苦手なタイプのお子さんであれば、受験生の間だけでも起こしてあげると良いかもしれませんね。
子どもが勉強内容について話し出したらよく聞いてあげる
私の両親は勉強とはあまり縁のない人たちなのですが、私が勉強して面白いと感じたことを話すと、よく聞いてくれました。
夜ご飯の時によく話をしていましたね。
きっと、両親にとってはあんまり興味のないことだっただろうと思います。
それでも「ふんふん」と聞いてくれたので、私も調子良くたくさん話していたというわけです。
これ、実は勉強という観点ではかなり重要な点です。
というのも、「自分が学んだことを人に話す」というのは学習事項を脳に定着させるのに最適な方法だからです!
大抵、勉強内容なんて興味のある人はほとんどいませんから、話す相手もそうそういません。
だから受験生が勉強内容を話すことなんてほとんどないんですよね。
そんな中で両親が「ふんふん」と嫌がらずに話を聞いてくれると、その時間にかなり深く、学習内容が定着していることになりますから、他の人より学習効率が高くなっているといえるでしょう。
机に向かっている時だけが勉強ではありません。
ぜひ、親子のコミュニケーションの時間も自然とお子さんの復習の時間にしてあげてみてください。
辛くなったら他の道もあるということを伝える
何かに挑戦している時に失敗することを考えるのはあまり良くありませんが、とはいえ失敗することを受け入れられなくなると、最悪の場合、自分で自分の命を経ってしまうなんてこともあり得ます。
中高生の間はまだ特に大きな挫折というのも経験したことがありません。
だから受験で失敗して志望校に行けないというのは、お子さんにとって初めての大きな挫折となるかもしれません。
そんな時に、それで人生の終わりだなんて思う必要はないというのは、親御さんならお分かりですよね。
でも受験生であるお子さんはもしかすると、その1回の失敗が人生の終わりのように捉えるかもしれません。
なので、お子さんの心にまだ余裕のある早い時期に、受験に失敗したり、志望校を変えたりすることは決して人生の終わりではないということ、他の道も無限にあるということも伝えてあげてみてください。
私の親は先述の通り、勉強にあまり縁のない人ですから、勉強できずとも全然生きていけるんだよということをよく話してくれました。
そのおかげか、私は比較的気軽にチャレンジすることができました。
精神的な安心感を与えてもらえると、しっかりと100%のパフォーマンスを発揮することができます。
ぜひ、受験生のお子さんには、失敗についてもお話ししてあげてください。
まとめ
まとめると、受験生が親にしてもらって嬉しいことは「環境の整備」と「精神的安定の提供」の2つです。
勉強できる環境を確保し、生活習慣を整える手伝いをしてくれる。また万が一の失敗の場合にも他に道は十分にあるということを教えてもらえる。
これくらいが親にしてもらえて嬉しいことです。
それ以外の具体的な勉強についてなどは、本人が一生懸命取り組むべき事柄であって、親を含めた自分以外の人にどうこうしてもらうことではありません。
本来、「勉強」というのは孤独なものですから。
その孤独な勉強の期間に、少し手助けをしてもらえるととてもありがたいものです。
受験生のお子さんをお持ちの親御さんには、本記事であげたことの中から気に入ったものをしてあげてみて欲しいなと思います。
お子さんが志望校に合格し、素敵な春を迎えられることを願っています!!
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