こんにちは!
勉強法について調べていると「シャーペンではなくボールペンで勉強した方が良い」というような記事をよく見かけますね。
それらの記事によると、理由としては「ボールペンは消せないから集中力が増す」とか「ボールペンは消せないから失敗や間違いが残り、反省しやすい」などが挙げられています。
確かに、ボールペンだと消せませんから緊張感は増しますし、書き間違いも含めて残るので見返した時にその失敗を振り返りやすいと言えるでしょう。
しかし、これらの理由だけで、「シャーペンよりボールペンで勉強した方が良い」と言えるのでしょうか?
今回はこの問題について、考えてみたいと思います。
シャーペンよりボールペンで勉強した方が良いのか?
ボールペンの利点はシャーペンでも得ることができる
冒頭で説明した通り、ボールペン勉強法の利点は、「ボールペンは消せない」というところから生じています。
消せないので、「緊張感が増す→集中力が鍛えられる」「間違いや失敗を見返すことができる」などの利点を得ることができるというわけです。
しかし、これはシャーペンでも実現可能ではないでしょうか。
要するに「消さなければいい」ということです。
シャーペンで勉強していても「消しゴムは使わない」と決めておけば、書き間違いや失敗をしてもそれを消すことはないので、緊張感は増しますし、その書き間違いや失敗を見返すことも可能です。
変えるべきはペンの種類ではなくて、「消しゴムを使うかどうか」だと言えるでしょう。
勉強は試験本番と同じ環境条件にした方が良い
今、何かを勉強している方の多くは、何かの試験のために勉強しているという方が多いでしょう。
そんなみなさんの普段の勉強では、「本番と同じ環境条件に揃えて勉強した方がいい」ということが科学的に証明されています。
環境条件を揃えて勉強した方が良いというのを示した研究について少しだけ説明しますね。
研究者たちは被験者を4グループに分けました。
ここでは便宜的にA,B,C,Dグループとします。
4グループの被験者たちには、ある単語集を暗記してもらい、数日後にその単語をどれくらい暗記しているかのテストを受けてもらいます。
Aグループの人はお酒を飲まずに勉強し、本番もお酒を飲まずに単語テストを受けます。
Bグループの人はお酒を飲んで勉強し、本番はお酒を飲まずに単語テストを受けます。
Cグループの人はお酒を飲まずに勉強し、本番はお酒を飲んで単語テストを受けます。
Dグループの人はお酒を飲んで勉強し、本番もお酒を飲んで単語テストを受けます。
テストの結果が一番良かったのは、もちろんAグループの人たちです。
これは納得ですよね。
では、次にテストの成績が良かったのはどのグループの人だと思いますか?
おそらく多くの人が、BグループかCグループのどちらかだろうと考えるのではないでしょうか。
しかし、実際の結果は違いました。
なんと、Dグループの人の成績の方が、B,Cグループの人よりもテストの成績が良かったのです。
これは、Dグループの人は勉強する時とテスト本番とで条件がより似通っていた(両方ともお酒を飲んでいた)からだと考えられます。
このように、練習と本番はできるだけ同じ環境条件にすることが、練習の努力をきちんと本番で発揮するために重要だということが言えます。
話を元に戻します。
今、僕たちはボールペンで勉強した方が良いのかシャーペンで勉強した方が良いのかについて考えていましたね。
そして、練習と本番の環境条件は同じにした方が、練習の成果を本番で発揮しやすいということも確認しました。
さて、みなさんが受ける試験はボールペンで受けるでしょうか?それともシャーペンや鉛筆で受けるでしょうか?
大学受験では多くの場合、シャーペンで試験を受けるでしょう。
そうすると、受験勉強はボールペンではなく、本番で使うのと同じシャーペンで勉強した方が良いということになるでしょう。
一方で、ボールペンで試験を受けるという方は普段の勉強もボールペンでやったほうが良いということになりますね。
自分が受ける試験に合わせて柔軟に使い分けることが重要だ、という結論になるでしょう!
1か0かで考えず、臨機応変に使い分けて、ぜひ試験本番で努力の成果を十分発揮してください!
※僕のお気に入りのシャーペンはこれです!長時間書いていても疲れにくいですし、フルブラックで見た目もオシャレなのでもし良かったら使ってみてください♪
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