とりあえず10分だけ椅子に座って勉強する
ヒトは作業が進んでいると感じるとやる気が高まるということがわかっています。
その性質を利用したのがこの「とりあえず10分勉強」です。
10分勉強すれば必ず10分の間は勉強(作業)が進みますよね?
この進み度合い(進捗)を感じられると自ずとやる気が出るので、結局そのまま勉強を続けてしまう、ということです。
また、人の行動にも慣性の法則のようなものがあります。
ダラダラしているとずーっとダラダラしたままになろうとするし、逆に作業を進めればそのまま進めてしまおうとするということです。
皆さんも、例えば何かの作業をしている途中でお母さんから夕飯だから中断してキッチンに来なさいと言われて「もうすぐで終わるから待って」とか「キリがいいところでやめる」とか言った経験、ありますよね?
それです。
この人間の2つの性質から、やる気がないときはとりあえず10分だけ勉強する、というのが一つの対処法と言えるのです。
ちなみに、このとりあえずちょっと勉強するというのはよく言われることですが、多くのサイトでその根拠は「作業興奮」と書かれているのを散見します。
しかし、「作業興奮」という言葉は出典がありません…
どこから湧き出た言葉かは分かりませんが、少なくともよく書かれている心理学者クレペリンは「作業興奮」なんて言ってなさそうです。
たぶん誰かが適当にこの言葉を使って、以降他の人は出典を調べもせずにテキトーにこの言葉を乱用したのでしょう。
出来るだけ、出典や根拠を確認する癖をつけるのも大切ですね。
※「ヒトは作業が進んでいると感じるとやる気が高まる」ということに関してより深く知りたいという方はこちらの本を読んでください!
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スマホを持たずに散歩に行く
軽い運動によりやる気が上がるという報告はいくつかあります。
また、運動により神経のつながりを強めたり、神経のメンテナンスするような物質(BDNF)の分泌が促進されるという報告もあります。
このことから、記憶力を高めるためにも、また学習意欲を高めるためにも軽い運動が適しているといえます。
そこでオススメなのが散歩です。
散歩ならそこまで強度も高くなく、しんどくないので手軽に行うことができます。
また、外に出て、自然と外の空気を吸うようになりますから、脳の酸素不足を改善することにもつながります。
このことから、やる気が出ない時は、一旦散歩するというのも一つ手でしょう。
このとき、スマホを持って散歩に行くのはやめた方がいいです。
もしも、スマホを持ったままで散歩に出ると、例えば音楽を聞きながらであったり、最悪の場合歩きスマホをしたりなんてことが考えられますよね?
これでは、散歩が終わって家に帰ってからもスマホいじりが続き、結局勉強に入れない、ということになります。
また、歩きスマホはマルチタスクですから、むしろ脳に負担をかけてしまい、さらにやる気を下げてしまうことにつながりかねません。
よって、スマホは持たずに気の向くままに散歩を楽しみましょう。
頭がリセットされてスッキリしたら、そのまま間髪入れずに勉強に入ります。
※脳に対する運動の効果をもっと知りたい方はこちらの記事を読んでください!
その日は勉強をしない日として勉強を一切禁止する
散歩をしても、とりあえず10分勉強をしてもやる気が出ない、勉強が続かないという場合は、いっそのこと勉強はやめてしまいましょう。
ただやめるだけではありませんよ。
禁止です。
その日は勉強することを禁止します。
実はこれ、決して勉強することを諦めているわけではありません。
不思議と、禁止までしてしまうとなんだか勉強をしたくなる、しないわけにはいかない感じになるのです。
これは、ヒトには否定系を理解しにくいという性質がある、というのを利用しています。
例えば、皆さんにこれからお願いがあります。
「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」
どうですか?
もうシロクマが頭に思い浮かんでいるのではないでしょうか?
「考えるな」という否定系を処理できずに、そのまま一旦考えてしまっているのです。
同じことを利用しましょう。
「勉強するな」と禁止されると、とりあえず「一旦勉強する」という段階を経ないとヒトは不快感を覚えてしまいます。
よって結果として、勉強してしまうようになるというわけですね。
まとめ
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