理系の高校生は高校2年生あたりで理科の選択科目がありますね。
多くの方は化学・物理・生物の3つから化学・物理の2科目を選択するでしょう。
しかし中には、
「物理よりも生物が好き」
「物理も生物も好きだけど、どちらかというと生物を勉強したいな」
「物理が苦手だから生物を選択したいけど、みんな物理だし、みんなに合わせたほうがいいのかな」
という思いを抱いて悩んでいる方もたくさんいると思います。
そういった方にとっては、「生物を選択するのが大学受験に不利かどうか」というところが一番気になるところでしょう。
実際に筆者自身、高校生の時、生物を選択するか物理を選択するか非常に悩みました。
結果として筆者は生物を選択し、最終的には京大医学部に合格することもできました。
そんな筆者自身の経験も踏まえながら、高校理科での選択で生物を選択しても良いかどうかについて解説します。
結論は
「NO、生物に興味があるのなら生物を選択することをオススメします!」
です!
生物は受験に不利か
高2頃の理科や社会の科目選択において、理系のみなさんは、
「生物は物理より受験に不利だから、基本的に物理選択だ」
という話を聞くと思います。
そして実際、学年のほとんどの理系選択者が物理を選択するのではないでしょうか?
では、本当に生物選択は物理選択よりも大学受験で不利なのでしょうか?
それを考えるために、生物選択のデメリットを以下に列挙します!
デメリット① 高得点が取りにくい
生物選択で一番の悩みは「高得点が取りにくい」ということです。
というのも、生物の問題は、難関校になるほど記述問題が中心となり、完璧な記述解答を書くのには、かなりの努力と時間を要するからです。
ある程度の解答を書けば部分点は来るので、それなりの点数(5〜6割くらい)までは簡単に到達します。
しかし、そこから7割→8割→9割と上がるのにはそれぞれ壁が存在するのです。
とはいえ、きちんとした勉強を続けて、得点に結びつく適切な記述答案の書き方を身につければ、安定して高得点を取ることができるのが生物の良いところです。
大学受験できちんと高得点を取るための、高校生物の正しい勉強法は以下の記事をご覧ください!
デメリット② 参考書や問題集が少ない
生物選択者は少ないので、それに応じて、市販の問題集や参考書も少なくなっています。
またどの参考書や問題集が良書なのかという情報もほとんどありません。
よって、物理と比べてあまり学習リソースが充実しておらず、不利に感じやすい部分です。
ただ、ここに関しては、「いい参考書がない」というわけではないので、そこまで不利に働く特徴ではありません。
生物の参考書でどれを使って勉強したら良いのかわからず悩んでいるみなさんはぜひ以下の記事を読んでみてください!
この記事で紹介されている参考書を使えば、生物を得点源としてみなさんが志望校に合格すること間違い無しです!
デメリット③ 競争相手・仲間が少ない
デメリット②と同様に、生物は選択者が少ないので、模試を受けても受験者数が少なく、偏差値が大きく変動しやすいです。
また、学校や塾でも相談できる友達があまり多くはいないでしょう。
これもある意味デメリットかもしれません。
また実際の受験でも競争相手が少なく、ほとんどが物理選択です。
だから、もしも「生物難化・物理易化」というような年に受験したらそれは紛れもなく不利でしょう。
逆に「生物易化・物理難化」起こったところで、多くが物理選択だから、物理選択者はその影響を受けにくいわけですね。
受験は競争ですから、走るレーンが違うというのはリスクの一つです。
結局デメリットなんてこの程度
おそらく、一番引っかかるのはデメリット①でしょう。
難関校を志望している人たちは例外なく高得点を取らなければなりません。
じゃあ、
「生物で高得点は取れないのか」
というと決してそんなことはありません。
多くの人が高得点に到達しにくいのは、
「生物は暗記科目だ」
という一般的な誤解のせいです。
もちろん、物理のように、公式を覚えると多くの問題が解ける、という性格の科目ではありません。
たくさんの用語や定義を一つ一つ覚えていかなくてはなりません。
しかし、しっかりと暗記すれば得点できるかというと、そうではありません。
それは6割程度の得点率までです。
そこから先に行くには
「考察力」「思考力」「読解力」
を鍛えていく必要があります。
逆に言うとこの力がある人は、たいして生物をまじめに勉強していなくても、暗記だけをしている受験生と同等の点数が取れてしまうんです…。
生物では、教科書や参考書では学ぶことのできない未知の題材をテーマに、考察問題が課されます。
そこで初めての概念や実験データ・グラフなどが与えられ、そこから考察を進めていくのです。
ここを意識せずに勉強している人が多いんです。
だから点が伸びにくくなるのでしょう。
それと、その考察事項を明確かつ簡潔に書く「記述力」も必要です。
ここも意識せず、ただつらつらと答えを書いて、謎の三角をつけられた解答が返ってくるという羽目になるのです。
つまり、正しい勉強法で勉強を進めていれば、生物でも十分に志望校に合格することが可能なのです。
すでに紹介した生物の正しい勉強法に関する記事も参考にしながら、生物の勉強を進めていけば、必ず生物で得点を稼ぐことは可能ですので、生物を選択するみなさんは頑張ってください!
結論
結論として、生物選択が確実に受験で不利ということはありません。
もしもあなたが生物が好きで、受験のことを考えて生物選択をあきらめようとしているのであれば、生物を選択して、好きな科目で戦うのがよいです。
しかし、小さなことではあれど、上にあげたようなデメリットは実際に考えられますので、
「何の科目でもいいや」
と思っているのであれば、無難に物理を選ぶといいでしょう。
なお、言うまでもないことですが、例えば工学部志望の方など物理が必要な人は生物を選んじゃだめですよ!!
受験できなくなっちゃいますからね。
好きな科目のほうが結果的に伸びるはずですし、長い受験勉強も耐えやすくなります!
ぜひみなさんの興味関心が強い科目を選んで、少しでも知的好奇心を刺激しながら受験勉強を進めることをオススメします!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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