「誰かが浮気をした」ということを聞くとみなさんは「なぜあの人は浮気なんてしたんだろう」と考えるのではないでしょうか?
そして大抵は「相手のことを好きじゃなくなったんじゃないか」とか「相手に性的な魅力を感じなくなったのではないか」などという考えに落ち着きます。
しかし、実際には浮気というのはそこまで単純ではないようです。
本記事ではPsychology Todayという心理学のサイトで紹介されていたWhy Do People Cheat in Relationships? Eight Key Motivationsという記事を参考に、「人が浮気をする理由」とそこからの筆者による考察として「浮気を防ぐ予防策」をご紹介します!
単純に人がどうして浮気をするのかに興味がある方や、実際に身の回りの人間関係で浮気問題がある方などの参考になると思います!
人が浮気をする原因は何か & 浮気をするとその後どうなるか
★本項はPsychology Today のWhy Do People Cheat in Relationships? Eight Key Motivations(以降、「参考サイト」とする)を参考に書かれています。
より詳しく内容を知りたい方はぜひ、リンク先の元の記事を読んでみてください!
浮気の8原因
「浮気」と聞くと性的魅力の欠如が原因として一番に頭に浮かびますが、浮気はそう単純なものでは無いようです。
参考サイトによると浮気には主に8つの原因があるということが研究でわかっています。
⒉自尊心
⒊愛情の欠如
⒋法的責任
⒌多様性の希望
⒍ネグレクト
⒎性的希望
⒏状況
怒り
自尊心
愛情の欠如
ここは想像しやすいですね。
法的責任
4つ目の「法的責任」というのがわかりにくいのですが、要は日本で言うと「結婚していない」ということです。
「法的に公式な関係でないから他の人とも関係を持っても問題ないでしょ?」という考えのもとで浮気に走るということでしょう。
確かに、夫婦間での浮気より、付き合っている関係での浮気の方がもちろん起きる確率は高いでしょうから納得です。
多様性の希望
5つ目の「多様性の希望」というのは、「もっと色んな人と恋愛を楽しみたい」という考えのことを示しています。
恋愛相手に対する多様性を求めている人にとっては、すでに付き合っている相手や結婚している相手がいたとしても他の人に目が移るというのはある意味自然です。
ネグレクト
6つ目の「ネグレクト」はパートナーに対するネグレクトです。
パートナーから大切にされていないと感じたり、うわべでは大切に扱われているようでも心が繋がっていないと感じたり、そういう問題がこの「ネグレクト」に当たります。
これで浮気に走るというのも、想像に難くないですね。
性的希望
7つ目の「性的希望」はセックスレスやパートナーとのセックスに対する不満などを指します。
「自分を男として見てくれなくなった」「最近彼が誘ってくれない」などというのはよく聞く悩みの一つですよね。
そういった性的不満も浮気に走る要因の一つということです。
状況
最後に8つ目の「状況」というのは「お酒に酔っていて仕方なく」とか「疲れていて正常に理性を保てなかった」などという理由での浮気を指します。
よく言い訳で使われるような内容ですね。
ただし実際に「お酒に酔ったがために一夜だけ」とか「仕事でとっても疲れているところに優しくしてくれた同僚と少し二人で食事に」というようなことは十分に起こり得ます。
「状況」による浮気というのはこういったものを指します。
浮気の種類による違い
浮気の原因8つを紹介しましたが、興味深いことに、どんな動機で浮気をしたかによって、浮気関係のあり方が変わるということがわかっています。
例えば、怒りや愛情の欠如、多様性の希望、などを同期に行われた浮気はそれ以外の動機による浮気に比べて浮気関係がより長くなるということが知られています。
また、当然と言えば当然ですが、浮気相手に対して心理的に満足感を得ている場合はそうでない場合(例えば体だけの関係など)に比べて、浮気関係がより長くかつ深くなるということも知られています。
これに関連して、じゃあどんな人が浮気相手とより心理的に深くなりやすいのかということが気になりますね。
研究によると、本来のパートナーとの心理的繋がりが貧しい人ほど、浮気相手との心理的繋がりが深くなるそうです。
これは、不足しているもの(心理的繋がり)を補おうとする結果であると考えられています。
つまり、浮気相手とより心の深くで繋がってしまうような浮気の原因としては「パートナーとの愛情の欠如」が最も有力になるということですね。
浮気をしたその後はどうなるのか
ここが個人的に一番面白いなと感じた部分なのですが、参考サイトによると、浮気をした後に、本来のパートナーとの関係が終わってしまう(つまり別れてしまう)確率はたったの20%程度だそうです。
「少なくとも50%程度は別れちゃうのかな」と筆者個人的には思うのですが、80%は浮気しても別れることはないんですね!
そう考えると「浮気の成功率」というのはかなり高いように感じます。。。
もちろんやっちゃダメですけどね。
他に、
約22%のカップルは「パートナーが浮気をしていると発覚したにもかかわらず別れずに関係を続ける」
約28%のカップルは「パートナーが浮気をしているとは気づかないまま関係を続ける」
残りのカップルは「パートナーの浮気以外の原因で別れる」
とのことです。
もちろんこの別れるor別れない問題にも、浮気の動機が関わるようで、愛情の欠如や怒りなどが動機で浮気をした場合には破局しやすいのですが、状況的な一過性の浮気の場合は破局まではいきにくいそうです。
考察
本項ではWhy Do People Cheat in Relationships? Eight Key Motivationsで紹介されている浮気の原因研究から学んだことを元に考察します。
この項をきっかけに、みなさん自身も身の回りの人間関係等に合わせて自分なりに考察して、より良い関係構築にお役立てください。
浮気をされないためにどうするか
まずはパートナーとなる彼氏や彼女に浮気されないための方法を考えましょう。
浮気の8つの動機からの学びとして「自尊心」「愛情の欠如」「ネグレクト」「性的希望」の4つについては予防することが可能です。
例えば、今の彼氏や彼女はあなたといる時に自分らしくいられているでしょうか?
またあなたは彼氏や彼女の自尊心を傷つけるようなことを言っていませんか?
大切なパートナーが自分と一緒にいる時に息苦しさを感じないように振る舞うことが大切です。
ただし、これは言葉だけでは不十分でしょう。
みなさん自身に置き換えていただくとお分かりかと思いますが、「気を遣わないでね」と言われても気を遣う相手には気を遣いますよね。
じゃあどうすればいいのかというと、「相手にして欲しいことはまず自分がする」です!
つまり、相手に過剰に気を使って欲しくはない場合には、自分も相手に過剰に気を遣いすぎないということが大切なわけです。
完璧すぎるパートナーの隣にいるより、少しだらしないくらいのパートナーといる方が気が楽ですよね?
それと同じです。
このように、彼氏や彼女といる時は自分自身が自分らしく振る舞うことが一つ、浮気防止として大切ですね。
そして愛情の欠如やネグレクトに関しては、言うまでもありませんが、彼氏や彼女に対して、「あなたを大切に思っている」ということを態度と言葉の両方で示しましょう。
また、性的希望に関しては、少し口には出しにくいかもしれませんが、意識的にパートナーとお話しするのが大切です。
相手がどんなことを求めているのか、どんな頻度を求めているのかということを聞いて見てください。
このような話題はなかなか自分からは言い出しにくいものなので、聞き出すのが大切です。
相手のことをもっと知りたい、大切にしたいというスタンスで聞けばきっと要望を言ってくれると思いますよ。
ネガティブな知識は忌避されがちですが、きちんと向き合って利用すればよりより生活を手に入れる糧になります。
ぜひ大切な彼氏や彼女と話をするきっかけにしていただければと思います!
浮気をしないためにどうするか
次に、「自分が浮気しないように予防する」ということも大切です。
ここは結構見落とされがちな点ではないでしょうか?
まずは「怒り」ですが、今回で人は喧嘩などをしてパートナーに対して怒りを覚えた時に、その仕返しとして浮気をする可能性があるということを学びました。
そこから、自分が彼氏や彼女と喧嘩をした場合、その後自分がもしかすると浮気という仕返しを取りかねないということを意識しておきましょう。
これを意識しておけば、無意識の場合に比べて幾分、実際に浮気に走る危険性は減らすことができます。
「自分は今相手に対して怒っているから浮気しようとしているだけでこれは適切な手段ではない」という感じです。
次に「自尊心」と「愛情の欠如」に関してですが、これはもし可能であれば、自分が感じている不満や不安をパートナーに伝えることが大切です。
可能性の一つとして、自分らしくいられなかったり、相手から愛されていると感じられなかったりするのは、もしかしたら相手は気づいていないかもしれません。
相手はあなたのことをしっかり大切にしているつもりだけど、それがあなたに伝わっていないということも十分にあり得ます。
その状態でのすれ違いは非常にもったいないので、可能ならあなたの不満や不安はパートナーに伝えた方が良いでしょう。
一方で、そのようなことを聞くことすらできないような状況(例えば「もう好きではない」と直接言われたとか、明らかに侮辱的な言葉を浴びせられているとか)の場合はその人とは別れた方が賢明かもしれません。
というのも、そのような関係のままではいつまで経っても息苦しさから脱することができないからです。
このように、相手との関係をもう一度見直すきっかけにするというのも大切です。
最後に「状況」ですが、これが一番気をつけないといけない部分だと考えられます。
私たちは生きていると必ず「どうしようもないくらい疲れてしまう時」というのがあります。
そんな時は近くにある優しさに飛びついてしまいがちです。
このことはよく知っておきましょう。
そして自分が疲れている時に、優しくしてくれる他人に惹かれた時は、それが本当にその人に惹かれているのか、それともただ「疲れている」のが理由で惹かれていると「錯覚」しているだけなのかを一度考えましょう。
このプロセスを間に挟むだけで一時の過ちは十分に防ぐことが可能です。
またお酒にも注意しましょう。
疲れている時に優しい異性と一緒にお酒を飲む...というのは今回学んだことから考えるとかなり危険な状況だということはお分かりいただけるでしょう。
だからそういう状況を避けることができますよね。
このように、学んだ内容からなんとか、浮気に繋がりやすい状況を避けていくのが大切です。
目を背けずに語り合う関係を
ここまでで何度も書いていますが、「自分の考えをパートナーに伝える」「パートナーの考えを聞く」という「話し合い」が最も重要です。
どれだけ愛している相手であれ、どれだけ一緒の時間を過ごしてる相手であれ、他人のことを100%理解することは残念ながら不可能です。
100%どころか半分も理解できないでしょう。
「言葉なくとも感じあえる間柄」というのは憧れますが、あくまで理想です。
自分の考えも、相手の考えも、言葉で伝え合わなければ理解されません。
浮気の8つの原因を学んでわかることですが、浮気というのはお互いのすれ違いから始まっています。
恋愛関係は人間同士の関係ですから、言葉で伝え合わずにすれ違っていくと、他人の方へ意識が向いてしまうのでしょう。
ですから、まずは、パートナーとよく話をしましょう。
あなたの価値観をきちんと伝えましょう。
また、パートナーの価値観に興味をもち、耳を傾けましょう。
きっと価値観の違いも明らかになると思います。
それでも、片方が完全に折れるわけではなく、お互いがお互いに擦り寄るように調整しましょう。
そうして価値観の違いも含めて受け入れられるようになれば、浮気のようにすれ違いが起きる可能性はグッと低くなります。
よって、浮気を防ぐ最も重要な方法は「よく話しをする」ことと考えられるのです。
まとめ
本記事では「浮気の原因」「浮気をするとどうなるのか」の2つを学び、さらにそこから「浮気を防ぐ方法」を考察しました。
浮気の8つの原因を知った上で、みなさんの彼氏彼女との関係も踏まえて、すれ違いが生じないような方法をみなさん自身でもぜひ考えてみていただければと思います。
本記事がみなさんの恋愛関係をより良いものにするきっかけになれば幸いです。
また、参照したWhy Do People Cheat in Relationships? Eight Key Motivationsは他にもたくさん興味深い情報が書かれているのでぜひそちらの方もチェックしてみてください!
要点整理
・浮気の動機としては「怒り」「自尊心」「愛情の欠如」「法的責任」「多様性の希望」「ネグレクト」「性的希望」「状況」の8つがある
・浮気をすると20%の確率で元の関係が破局する
・相手を理解しすれ違いを減らすために積極的にパートナーと会話する機会をつくる
・自分の価値観をパートナーに伝える
・パートナーの価値観に興味をもち耳を傾ける
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