今からだって遅くない!〜学習とシナプス可塑性について

コラム(心理学・医学など)

「英語は幼い頃から英才教育を受けていないとペラペラにはなれない」
「数学的なセンスは生まれ持ってのものだから今更努力したって無駄」
「私はもう歳だから、今から新しいことを学ぶなんて無理」

そんな理由で何かを学ぶことを諦めてはいませんか?

確かに、幼いうちから学習した方が身に付く速度は違いますし、身につき方も違います。

でも、年齢を重ねたからと言って学習が不可能になるということはありません

※「もう少し深く、、、」に書いてあることは読み飛ばしていただいても大丈夫です。興味のある方は読んでみてください。

脳細胞は減少する一方だから今更の学習は無意味?

一昔前までは脳の細胞(ニューロン)は一定の年齢以降は増加せず、ひたすら減っていくだけだと考えられていました。

しかし、近年の研究では、記憶に関与する脳部位である海馬などの脳細胞は大人になってからでも増加するということがわかっています。

また、何かを学習することは必ずしも脳細胞の増加が必要というわけではありません。

脳内の神経細胞(ニューロン)どうしは一定の隙間を介してお互いにつながっています。

この隙間のことを「シナプス」と呼びます。
みなさんもシナプスという言葉自体は聞いたことがあるのではないでしょうか?

このシナプスから、「神経伝達物質」という物質が放出されることで、ニューロンどうしが情報のやりとりを行っているのです。

そして、学習と密接に関与しているのがこの「シナプス」です。

例えばみなさん、何かを始めた時、最初はぎこちないですよね?
でも、何度もそのことを繰り返し行ううちに、スラスラと行うことができるようになります。

これは、何度も繰り返しているうちに、脳内のシナプスの数が増加し、それによってよりスムーズに行うことができるようになるというわけです。

そう、既に存在する脳細胞どうしの間の繋がり(シナプス)を増やすことで学習が成立するということです。

シナプスが新しく形成されるのも若いうちだけ?

答えは「ノー」です。

もちろん、若いうちの方が新しくシナプスが形成されやすいということは否めないでしょう。

でも、年齢を重ねたからと言って、新たなシナプスが形成されないかというとそれは違います。
だとしたら、新しいことを全く覚えられないということになりますからね。
そんなことないでしょ?

結局何が言いたいかというと、

今のみなさんが何歳であれ、今から何かを学ぶことは全然可能である

ということです!

もう少し深く、、、

「学習」についての研究はまだまだ盛んに行われている領域なので、わからないことでいっぱいです。

ここではシナプス可塑性について取り上げましたが、年齢によって新たに得ることのできない能力というのも実際に存在します。

例えば「目でものを見る」という行為は大体生後1ヶ月くらいで完成します。
ですから、例えば生まれたての赤ちゃんの片眼に眼帯を付けて、片眼の視覚入力を阻害すると、そちらの眼の資格が正しく形成されなくなる、ということが起こります。(眼優位性と言います)

このように、神経回路形成の可塑性が一過性に急に高まる一定の時期が存在し、それを「臨界期」と呼びます。

実は言語にも臨界期が存在すると考えられており、大人になってから外国語を学習した人は、幼いうち(厳密にいうと言語習得の臨界期までの間)に外国語を習得した人では、その言語を使っている時に働いている脳部位が異なっているということがわかっています。

だから、大人になってからでも、完璧なマルチリンガルになれる、とは言えません。残念ながら。

でも、その言語を習得できないかというと、それは違う、というわけです。

僕たちが新しく身に付けたいと思うほとんどの能力は後天的な努力で習得することができます

それは「シナプス可塑性」があるからです。

とにかく、年齢などを理由に学習を断念するのはもったいない、ということです。

シナプス可塑性や臨界期についてもっと専門的に知りたいという方は、参考の欄に挙げた脳科学辞典というサイトを是非読んでみてください!

シナプスを増やし、何かを身につけるためにすべきことは?

これはひとえに「繰り返し練習する」という方法しかありません笑

ここは何も新しい情報ではないですよね笑

「繰り返し練習する」ことで何度も神経細胞を刺激し、それによりシナプス形成を促進するのです。

それともう一つはシナプス形成や、そもそもの脳活動を促進させるために必要な栄養をしっかりと摂取することです。

脳に必要な栄養その1:ωオメガ-3-脂肪酸

オメガ3脂肪酸というのを聞いたことがありますか?

これはその名の通り脂肪酸なのですが、これは脳内の神経細胞の細胞膜の構成要素です。

脳に良いと言われているもので有名どころは

DHA
EPA
α-リノレン酸

でしょう。

DHAやEPAはお魚によく含まれている油ですね。
DHAやEPAは1日に1g以上摂取することが望ましいとされていますが、これはアジ2匹分、さんま1匹分に相当します。

これを毎日食べるのは少々きついですよね笑

こういう時にこそサプリメントの出番です。
サプリメント(補充剤)なのですから。

週に3日ほどは魚料理を食べるようにしつつ、他の日はサプリメントで補いましょう!

一応僕が飲んでいるDHAサプリメントを紹介しておきますね。
こちらはDHAだけでなく、EPAやイチョウの葉成分も含まれているので、おすすめです。
amazonなら定期便で頼むと少しお得になるのがいいところです。

 

もう一つのα-リノレン酸というのは「くるみ」に含まれている脂肪酸です。

くるみをはじめとするナッツ類には抗酸化物質も入っています。
しかも、ナッツ類は必然的に噛んで食べますから、脳への血流が増し、一石二鳥です。
1日一握り分で十分なので、食べなきゃ損ですね。

僕はおやつや朝ごはんに、ナッツが含まれたシリアルを食べています。
普通に美味しいので、食べたことのない方は是非一度食べてみてください!

もう少し深く、、、

「魚の油は血液がさらさらになる」

というような話を聞いたことがある方も多いかと思いますが、これってなんでだと思いますか?

しゃぶしゃぶとかすき焼きとかをした後のお鍋が覚めると、白い油の塊が浮いてきますよね?
あんな風に、動物性の油というのは温度が下がると硬化します。

一方で、DHAが多く含まれている魚(マグロなど)は深い海、水温の低い海に生息していますよね。
これらの魚の油が、動物性油と同様に低温で硬化しやすい油だとどうですか?
生活環境に適応していないですよね。
寒い海にいる時点で、体液が硬化してしまいます。

だから、気温の低い海に生息する魚の体内には、温度が低くても硬化しにくい油(不飽和脂肪酸)多く含まれているのです。
進化や適応って面白いですね。
高校化学を学んでいる方はなぜ不飽和脂肪酸が硬化しにくいのか、説明できますよね?笑

さて、血液がさらさらになることは脳にもいいです。

というのも、血流がさらさらになることで、脳に効率よく血液が供給され、その結果、酸素栄養効率よく運搬されるからです。
他にも、動脈硬化が起こりにくくなるという利点もあるので、DHA,EPA,α-リノレン酸を摂らない理由がないのです。

まとめ

・シナプスには可塑性があるので、大人になってからでもいろいろな能力を学習することができる
・DHA, EPA, α-リノレン酸は脳に良い脂肪酸であり、サプリで補うことが推奨される
というお話でした。
環境を理由にせず、いつでも志を立てた時に努力して、あらゆることを身に付けていきたいものですね。
自戒の念も込めて。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
記事が面白かったな、ためになったなと思った方は、ツイッター(@SoftyStudy)のフォローやいいね、よろしくお願いします!
メールアドレスを登録してくださると、更新をすぐに知ることができるので、そちらもぜひ!

あと、以下のボタンをポチッと押していただけると非常に励みになりますので、もしよろしければ押してください!

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

では。。。

参考

シナプスー脳科学辞典

臨界期ー脳科学辞典

おすすめ

   

コメント

タイトルとURLをコピーしました