[Mindset]学習/作業中に余計なことが頭に浮かぶ時の対処法

Mindset / Study-Hack

本記事では、作業中に何か考え事が浮かんだ時や関係ないことが頭に浮かんだ時にどうすべきかについて、なぜそのようにすべきかという理由も含めて紹介したいと思います。

みなさんもきっと、お仕事中やお勉強中に悩み事を思い出したり、「今日のご飯何にしようかな」とか「あ、ライン返すの忘れてた、後で返さないと」というような些細なことを思い出したりすることありますよね?

そういうことを思い出した時、みなさんはどうしていますか?

「まあ後にして、今は仕事や勉強に集中しようっと」ってなることが多いのではないでしょうか?

でも実は、このままだとその後の仕事や勉強の効率がかなり下がってしまいます。

それはなぜかというと、記憶の容量を一つ消費してしまうからです。

記憶の容量なんていきなり言われても何のことかよく分からないですよね。

実は私たちは今この瞬間にも記憶というものをフル活用しています。

それが即時記憶やワーキングメモリという形式の記憶です。

ワーキングメモリという言葉は聞いたことのある方が多いのではないでしょうか?
細かい話をすると、即時記憶は臨床神経学から出た概念、一方でワーキングメモリは認知心理学から出た概念なので根本的に違うのですが、これらは似通ってはいます。

ざっくりいうと、即時記憶というのはオウム返しをする時に使う記憶です。
誰かが「おはよう」と言ってきたときにその意味が分からなくてもそのまま「おはよう」と返すことはできますよね。
このオウム返しの時に、相手の言葉を一瞬記憶しておく必要がありますが、この記憶形態が即時記憶です。

一方でワーキングメモリはこれに少し修飾を加えた記憶のことです。
例えば今この記事を読みながらノートを取るという状況を考えてみてください。
読んだ言葉を自分の文字に変換していますよね。
また、読んだままではなく、「要はこういうことね」、というようにまとめて書き記すことも多いでしょう。
このように一瞬記憶したことに修正を加えて再生する、こういう記憶をワーキングメモリというわけです。

細かいことを気にしなければ、日常生活では大抵修飾を加えますので、こういう一瞬の記憶はワーキングメモリだと思っていただいて問題はないでしょう。

そしてこのワーキングメモリには容量があります
大体4−7つくらいがワーキングメモリの容量だと言われています。
これは例えば無作為な数字を聞いて瞬時に記憶し書き出すとしたら何桁までできるかというのを試してみてください。
その桁数がワーキングメモリの容量のようなものです。

ただし、これは意味単位での容量なので、何かまとまりを作ることができれば実質7つ以上覚えることも可能です(電話番号も何桁かで呼吸を置いてまとまりを作ったり、語呂合わせて意味のまとまりを作ったりしてたくさん覚えることができるようになりますよね。これはそういう原理です)

さて、話を戻すと、何かの作業中に頭に思い浮かんだことをそのまま頭に置いておくとどうなるでしょうか。

ワーキングメモリの容量について知った皆さんならもうお分かりかもしれませんが、その思い浮かんだ事柄を保持したまま作業を続けると、その思い浮かんだことが一つ容量を消費してしまいますよね。

そのせいで作業に使える容量が少なくなってしまいます。

結果として作業効率や学習効率が下がってしまうというわけです。

理屈がわかったところで、じゃあどうすれば良いのでしょうか。
これは単純で、記憶する必要をなくしてしまえばいいわけです。
つまり「書き出す」ということです。

このように、何か頭に思い浮かんだ時には外部にそれを保存してしまって、脳の無駄な負担を減らしましょう
そうすることで集中が切れたり、作業効率や学習効率が下がったりするのを防ぐことができます。
「仕事中や勉強中に関係ないことがたくさん浮かんできてすぐに集中が切れちゃう」と悩んでいる方はぜひ、それを書き出すようにしてください!!

書き出し自体はあまりにも簡単なので実際にやる人は少ないですが、やるとやらないとでは効率が全然違いますので、みなさんはぜひ実戦してくださいね。

まとめ

・学習中や作業中に余計なことが思い浮かんだらすぐに書き出そう。

・すぐに書き出しができるように、常にデスクにはメモパッドを置いておこう。

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