理系の方のほとんどにとって、古文は大学入試共通テストでしか使わないと思いますが、東大・京大の理系受験生や文系受験生にとっては軽視できない科目であることは言うまでもありません。
とはいえ古文は後回しにしがちな科目ですよね。
多くの人後回しにしてしまうが故に、いざ本格的に古文の勉強を始めようと思っても、どの参考書や問題集を使って勉強すればいいのかわからない。
また、古文のオススメの参考書・問題集というのも、調べても信憑性の高い情報があまりない。
(実際に使って一生懸命に古文の勉強をした人が書いたとは到底思えない参考サイトなどが多いです...)
そこで本記事では、筆者が京大医学部に合格するために実際に使用し、ためになったと実感した古文の参考書・問題集を3冊紹介します!
実際に使ってよかったと感じたのがこの3冊だけなので、冊数が少ないのはごめんなさい...。
ただし、この3冊とセンター試験の過去問(現在なら共通テストの過去問+予想問題集)、そして志望校の過去問をやれば、まず古文学習は十分です!
各段落と最終段落にまとめて、リンクも貼っておきましたので、気になるものがあればそちらからポチッと飛んで購入し、取り組んでみてください!
古文解釈の方法
まず、インプット系の参考書として、駿台文庫から出版されている「古文解釈の方法」をオススメします!
この参考書は、正直、理系の僕にとっては詳しすぎるほどだったんですが(古文が好きだったので楽しく読めましたが…)、文系の方々にとっては、知っておいて決して損はないレベルだと思います。
本書では、
第一講で「逐語訳と内容を大づかみにする方法」
第二講で「活用について」
第三講で「助動詞の解釈」
第四講で「助詞の解釈」
第五講で「敬語と解釈」
第六講で「引用文と挿入」
第七講で「受け身と使役の扱い方」
第八講で「和歌の解釈について」
が取り扱われています。
特に1.3.4.5講は全受験生に必須の古文知識でしょう。
また特に京大受験生は、和歌の解釈が重要になりますから第八講もかなりありがたい内容となっています。
和歌って大事と言われる割に、きちんと解釈の方法を解説してくれる人や場所がないので。。。
また、みなさん自身、自問自答していただきたいのですが、助動詞や助詞といった超基本的な文法事項でさえ、逐語訳を答えるのがやっとではないですか?
接続や使われ方、解釈への応用の仕方まできちんと答えられますか?
「答えられる!」「文法知識をきちんと解釈に利用することができている!」という方はこの参考書を購入して読む必要はありません!
時間とお金の無駄です。
一方で、「訳などは暗記しているけど文法が解釈に役立つというのがイマイチわからない」「そもそも逐語訳でさえもすぐに忘れてしまう」「待って、逐語訳って何?」というような方は、絶対に本書を読んだ方が良いです!
本書では一つ一つの助詞・助動詞の意味のみならず、それぞれのニュアンス的違いなどにまで言及されているので、古文を読んでいる時に、より鮮明な情景を思い浮かべることができるようになります。
「古文にそこまでの力が必要なの?」と思う方も多いかもしれませんが、解釈の難しい古文であればあるほど、この「ニュアンスレベルでの区別」が、正しい読解のカギになります。
もちろん他の科目との兼ね合いがあると思いますが、余裕のある人はぜひ取り組んでみて下さい。
辞書的に持っておくのもありだと思いますよ!
古文解釈の実践1(日記・随筆篇)
これは先ほどの古文解釈の方法と同じ先生が書かれている古文の問題集です。
こちらは日記と随筆問題のみが取り上げられています。
第一部と第二部に別れていて、それぞれ15問ずつ、合計30の文章を演習することができます。
取り扱われている文章も、蜻蛉日記や徒然草など、試験でよく出典として利用されるものばかりなので、試験対策に直接的にも有効です。
それぞれの問題では、「古文解釈の方法」に挙げられているような方法を実際に問題を解きながら身に着けていくことのできる形になっています。
古文解釈の方法を読まなかったとしても、問題集としてこちらだけを利用することを強くオススメします。
解説が参考書並みに丁寧なので、単品でも十分学習できますよ!
また、問題が別冊になるので、勉強しやすいというところもいいですね。
実際に僕は「古文解釈の方法」はサブで、主にこの「古文解釈の実践」シリーズ2冊をやり込むことで古文の勉強を進めていました。
古文解釈の実践2(説話・物語篇)
これも先述の二つと同じ先生が書かれている古文の問題集です。
こちらの古文解釈の実践2も第一部と第二部に別れているのですが、第一部が12問、第二部が20問の合計32の文章で演習ができるようになっています!
取り扱われている文章も、伊勢物語や源氏物語、保元物語など、試験でも出典として扱われやすい物語から幅広く扱われていますので、試験対策としてもバッチリです!
この問題集でも、「古文解釈の方法」で取り上げられているような詳しい解説付きで、重要なテーマを学べる問題が豊富に収録されていますので、「古文解釈の実践1」と合わせて、必ず取り組んでいただきたい一冊です。
個人的な考えですが、説話と物語のほうが頻出かつ難しいので、僕は先にこの古文解釈の実践2を一通りやってから古文解釈の実践1に進みました。
もちろん使う順番などは皆さんの自由です!
(最後に)あとはやるかやらないか
たったの3冊(内1冊は参考書)ですが、しっかり身につくまでやると十分やりごたえのある量です。
「古文解釈の実践」の2冊をやるだけでも合計62の文章で古文解釈の演習を積めるわけですから十分でしょう!
実際に、古文の勉強をそこまでやってくる受験生はなかなかいませんよ。
「古文解釈の実践」は1と2でそれぞれ別の古文ジャンルを扱っているので、片方ではカバーしきれないというところが唯一弱点ですね。
ただ、2つ合わせて2千円にも満たないので、これで志望校に合格できると思うと安いものかなと思います。
古文の参考書って、本屋さんに行ってもかわいい感じのものばかりで、あまり骨のあるものがないですよね。
下手に色々買って結局学力が上がらず浪人、、、となるより、この厳選された3冊をみっちりやり込んで1年で確実に合格した方が懸命だとは思いませんか?
あとは、やるかやらないかはみなさん次第です♪
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