[学生向け] 高校の定期テストは勉強して対策しても無駄?

中高生向け
本記事を読めば...
・高校の定期テストは頑張る意味がないのではないかという不安を解消できる
・定期テストを受験勉強に役立てられるようになる

こんにちは、SoftyStudyです。

本記事を読んでくださっているあなたはきっと高校生でしょう。

そして、

「受験勉強のことを考えると、高校の定期テストは意味ないんじゃないの?」
「受験勉強のために定期テストは適当に流して良い?」

と考えているのではないでしょうか?

筆者も高校生の時、何度も「受験対策のために定期テストは意味ないのではないか」と悩みました。

しかし、結果として、定期テストの勉強を受験にも役立てられるようにすることで、定期テストで点数を取り、かつ受験勉強も進めることができました。

そこで本記事では、

「受験対策に定期テストは無意味か」
「なぜ定期テストも対策をする必要があるか」
「定期テストの勉強を受験対策としても役立てる方法」

をご紹介します!

受験対策に定期テストは意味がないか

結論から言うと

「定期テスト対策は受験対策として利用することができる。よって無意味ではない」

です。

そうは言われても、今この記事に辿り着いた皆さんはきっと「定期テストは意味がない」と思っているのでしょうから、まだ納得はできないでしょう。

そこでこれ以降は「定期テストも使える」ということの根拠を説明していきます。

勉強するべき内容は同じ

まず第一に、定期テストで問われるような問題は実際の入試問題でも問われたり、少なくとも基礎として必要な知識です。

よって、定期テスト対策として勉強しなかったとしても、結局は同じ内容を受験のために学習する必要があります。

どうせ行う勉強なら、なんにせよ受けないといけない定期テストと合わせて勉強してしまった方が効率が良いでしょう。

よって、「勉強するべき内容は同じ」という観点から言うと、「定期テスト勉強は無駄ではない」ということになります。

定期テストでしか使えない対策もある

勉強するべき内容は同じだから定期テスト勉強は無駄ではないという話をしましたが、100%ではありません。

実際には「定期テストでしか使えないような勉強内容」というのもあります。

例えば、英語の定期テスト。
みなさんの学校は英語の教科書に書いてある文章を丸暗記していないと解けないような問題が出題されたりしませんか?

他にも現代文のテスト。
これまた教科書の現代文の文章を覚えていないと解けないような問題であったり、また明らかに本文を読む時間なんてない(暗記していること前提)な制限時間だったりしませんか?

筆者の高校のテストはそうでした、、、。

正直、現代文の文章を丸暗記したところで、そんな知識は入試では使えません。

また英語の文章丸暗記も、本当にただ単純に丸暗記しただけでは、これまた入試では使えません。

でも、定期テストで点を取るには丸暗記しないといけない。

じゃあどうするか。意識とやり方を変えるのです。

まずは、英語の例で考えます。

英語の文章を丸暗記するときは、その中に出てくる単語の用法(コロケーション)や熟語、また文法などを意識しながら暗記するようにしましょう。

そうすると、その丸暗記勉強が、「文章の丸暗記」というものから、「単語や熟語、文法のまとめ例文の暗記」という意味に変わるんです。

ご存知のように、単語・熟語、文法などはそのまま暗記するより、実際の例文で暗記する方が覚え薬、また実用性も高いですよね。

だから、これまで定期テストのためだけに長文を暗記していたあなたは、これからは、「その中の単語・熟語・文法等を整理して、その例文暗記」というように勉強の方針を変えましょう!

他の科目(現代文、古文、漢文など)も同様です!

これで定期テスト勉強が受験に使える勉強になりましたね!

定期テストで点数をきちんと取るメリット

期限が設定された状態で勉強を進めることができる

勉強に限らず、何かを達成しようとするとき、その計画を漠然としていると大抵は達成できません。

先延ばしや妥協、途中で諦め、などが生じるからです。

そんな時の対処法の一つが「期限を設けること」です。

「この日までにこれだけ終わらせる」という期限を明確に設定することで、良い焦りが生じ、遂行できる確率が高くなるというわけです。

定期テストはこの「期限」の役割を持ちます。

さらに、実際に採点されて成績に反映されるという点では「監視」や「フィードバック」の役割もあります。

よって定期テスト範囲の勉強というのは独学よりもはるかにスムーズに(ストレスは感じるでしょうが)進めることが可能です。

これを利用しないのは損ですね。

よって、定期テスト対策を、先述したように「受験に使えるような形」で進めることが有用です。

学校の先生を味方につけることができる

定期テストで好成績を取ることは先生と良好な関係を築くことにもつながります。

これ、あまり意味ないと思う人も多いのではないでしょうか。

確かに、先生からの評価を気にして定期テストに注力する必要はありません。

しかし、先述の通り、定期テストは受験に使えるように工夫して勉強を進めることができますし、またきちんと点を取れれば先生との良好な関係を築けます。

というのも先生と対立すると、学校生活の中の他の面でストレスを感じることが増えるんですよね。

一方で、きちんと勉強しているという印象を持ってもらっていたら、質問や相談もしやすいでしょう。

こういう点で、先生との関係は勉強に間接的に影響しますから、できれば崩さないように、定期テストもそれなりに真面目にした方が良いです。

医学部受験での面接で役に立つ

推薦入試などを受けない限り、高校の成績は大学受験には関係ないとよく言われます。

だから、定期テストは頑張っても無意味だという論理ですね。

しかしこれは一部誤りです。

というのも、多くの医学部医学科の入試では「面接試験」があります。

よって、医学部医学科は受験する際に学校での成績を提出する必要があります。

そして当日の面接試験では、その成績表も一つの題材として面接を進められます。

実際、筆者が受験した時も、成績についてや委員会活動について、また出席日数について聞かれました(ある期間まとめて学校を休んだ期間があって、この期間はどうしたのかなどを聞かれました)。

このように、医学部医学科の入試では、合否に関わるかは不明ではありますが、学校での成績も面接などの判断材料として利用されますので、好成績をとっておいた方が安心でしょう。

このような意味でも、定期テストはきちんと取り組んだ方が良いと言えます。

定期テストの勉強を受験勉強として役立てる方法

さて、定期テストはきちんと勉強して取り組んだ方が良いということがわかっていただけたでしょうか。

それではここから、定期テストの勉強を定期テストで終わらせずにきちんと入試でも使えるようにどうするべきかについてお話しします。

一般化を意識して勉強する

これは定期テスト対策に限った話ではありませんが、定期テストの勉強でも「一般化」を意識して勉強を進めましょう。

つまり、テスト範囲の問題集を解き進めていく中で、「その問題で学んだことは何か」「使った知識や概念は何か」「なぜ解けなかったのか/なぜ解けたのか」ということを言語化してまとめるということです。

こうすることで定期テストのために問題集を解き進めた経験が、きちんと他の問題でも応用できる知識に昇華させるというわけです。


数学の話ではありますが、学習内容の一般化の方法についてはこちらの記事を参考に学んでください!

【数学】基礎基本とは何?〜応用力をつける基本問題の取り組み方
難しい問題が解けない時、「基礎力がまだ身に付いていない」「基本問題をもっとやろう」と思ったことはありませんか?では”基本”とは何なんでしょうか。それを知らずに無闇に基本問題を解いても意味がありません。本記事で効果的な基本問題の取り組み方を学びましょう!

定期テスト専用の対策は見方を変える

先述のように、定期テストの中には定期テストでしか使えないような勉強が必要な科目があります。

代表例は国語でしょう。

現代文の文章を覚えていないと解けないような問題や、明らかに文章を読ませる時間を考慮していない(暗記していること前提の)制限時間、などがありますね。

しかし、現代文の文章ははっきりいって暗記したところで何の意味もありません。

入試本番では必ず初見の文章を読解する必要があるからです。

でも、ここまで述べてきたように定期テストは点数が取れた方がいい。

ということで現代文の定期テスト勉強では単なる文章の丸暗記ではなく、「読解の練習を兼ねながら結果として覚える」という形にしましょう。

具体的には、まず現代文のテスト範囲の文章でレトリックなどの重要な部分をマーキングします(*1)

同時に、意味の知らない用語や読み書きできない漢字もチェックしておきましょう。

それらは後でリストアップして、意味を調べたり、読み書きできるように練習したりします。

そして余裕があれば、マーキングした箇所を参考に要約を作りましょう。

次に、授業中のノートと文章のマーキング箇所を照らし合わせて、きちんと重要点を取れているかどうかを確認します(学校の授業では文章から読解することが不可能な裏知識込みの内容なども教えられると思いますが、それらは仕方なく覚えてしまいましょう。)

最後に、余裕があればマーキング箇所を中心に要約を作ります(これは余裕がある人のみでOK)

ここまですれば、文章のどのあたりに何が書いてあったかは覚えられますし、ノートの内容も頭に入るでしょう。

定期テスト対策としては十分ですし、読解の練習にもなりますから、このように定期テスト勉強を進めることをオススメします。

他の科目でも、古文漢文や英語(特にコミュニケーション英語などの名前が多い読解系の英語)などでは文章の丸暗記が課されるかと思いますが、同様に入試を意識して、より一般的な勉強をするようにしましょう。

(*1)読解で重要な部分をマーキングする方法がわからないという方は「現代文読解の基礎講義」という参考書をオススメします。詳しくは以下の記事で!

【現代文】京大医学部生による現代文のオススメ参考書(センスがなくても現代文は得点できる!)
現代文はセンスだと思っていませんか?結論から言うとそれは間違いです。現代文は正しい方法で勉強すれば必ずできるようになる科目です。母国語なんですから。本記事で紹介した参考書で正しい読み方、正しい理解の仕方を学び、現代文を得点源にしよう!

記述を添削してもらう機会として利用する

定期テストは言わずもがなテストですから、採点して返されますよね。

つまり、定期テストは「制限時間内に答案を書く」絶好の練習になりますし、しかもその記述を添削してもらうことができます。

数学の記述答案も答えが出ても記述内容から減点されることがありますよね?

それは1人で勉強していたら気づくことのできない反省点です。

また英作文の定期テストも先生が採点しますね。

定期テストでは添削というほど丁寧に書き込みをしてくれる訳ではないかもしれませんが、テストが返却されたら、先生のところに行って解説何がだめだったのか解説してもらいましょう。

そうすることで自分では気づかなかった勘違いや自分の悪い癖に気づくことができます。

ここで気づいておけば入試本番までに修正することができますから、こういう機会を大切にしたいものです。

まとめ

定期テストは受験勉強を真剣に考えるほどなおざりにしてしまいがちです。

しかし、結局はやらないといけないテストですし、どうせなら有効活用した方が良いに決まっています。

うまく入試でも使えるような形で定期テスト対策を進めることで、無駄なく勉強を進めていきましょう。

[要点]
・定期テスト対策は入試を意識した形で勉強すれば決して無駄ではない。・言語化による一般化を意識して汎用性の高い勉強をしよう。・入試に必要ない暗記が必要な科目は、入試で解く時の流れを意識して勉強し、結果として暗記しているという状態にしよう。

・定期テストが返却されたら、減点された部分を中止に先生に質問しに行き、自分の勘違いや悪い癖を洗い出そう。

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