・メモリーパレスという記憶術について
・メモリーパレスの使い方について
・例題で10個の単語を一気に暗記
・メモリーパレスの練習と記憶力に対する影響について
・メモリーパレスを含む記憶術を学ぶのに最適な書籍について
あなたは記憶力に自信はありますか?
世の中には見た瞬間に多くの事柄を記憶してしまう人がいますよね。
彼らを見ると多くの人が「天才だ」「頭の出来が違う」などど、彼らを超人扱いします。
もちろん、記憶力が良いという点で超人であることに違いはないのですが、だからと言って記憶力がいい人が特別な人かというとそうではありません。
どんな人でも、正しい記憶方法(記憶術)と十分な訓練により、記憶力を鍛えて、向上させることが可能です。
そこで本記事では、より効率よく物事を記憶し、さらに記憶力そのものの向上にもつながる「メモリーパレス」という記憶術について紹介します。
メモリーパレスを使いながら記憶力を鍛えることで、あなたもあらゆることを瞬時に記憶することのできる超人になることができるはずです!
さらに、メモリーパレスを含む様々な記憶術を学びたいあなた向けにおすすめの書籍もピックアップしてみましたのでそちらも必ずチェックしてくださいね!(筆者もこれらを読んで、自分の学習方法の参考にしました!)
さぁ、ワクワクしてきましたか?その気持ちを忘れずに、メモリーパレスについて学びましょう!
最強の記憶術「メモリーパレス」
メモリーパレスとは?
メモリーパレス(日本語名で記憶の宮殿)というのは記憶術の一つです。
なんと古代ギリシャの時代から使われていたと言われている、かなり歴史のある記憶術なんです!
メモリーパレスという名前の通り、この記憶術では自分の頭の中に宮殿(つまり建物)を配置します。
そして、その建物の中に記憶したいものをストーリーと共に置いていくことで記憶するという方法です。
この頭の中に配置する建物というのは何も新しい建物ではなく、すでに内部構造がほぼ完璧に記憶できている建物です。
多くの場合、自分の家や職場、もしくは自分の部屋などが扱いやすいです(きっとあなたも、自分の部屋や自分の家なら、目をつぶって隅々まで思い出すことができるのではないですか?)
次項から具体的にメモリーパレスを使った記憶方法について説明しますね。
メモリーパレスのやり方
完璧に暗記している建物を設定する
まずは内部構造を完璧に暗記しているような建物もしくは部屋を頭の中に配置しましょう。
「配置する」というのは具体的には、目をつぶりながら部屋や建物の中身を順に思い出して、頭の中ですぐにその建物や部屋にアクセスできる状態を作るということです。
簡単に内部構造を思い出せる建物でないとメモリーパレスとして使うことができないのでここはよく確認してください。
具体的にはあなたのお家、部屋、もしくは職場が使いやすいと思います。
慣れてくると、メモリーパレスとして都合の良い新しい建物を頭の中に設定するということも可能なのですが、始めたての時は無理せず、すでに知っている身近な建物(もしくは部屋)を使いましょう!
入り口から順に、記憶したい物をストーリーと共に配置する
メモリーパレスを設定できたら、次はそこに記憶したい事柄を配置していきます。
配置するときはできるだけ強烈なイメージを伴うように、ヘンテコな想像をしながら配置していくことをオススメします。
というのも人間は、イメージが強烈であり、かつ五感や感情を揺るがすようなものの方が記憶しやすいということがわかっているからです。
例えば、「卵」という単語を覚えたいとしましょう(お買い物の時を想定してください)
配置する場所は部屋や建物に入る順番通りにしたほうが後から思い出しやすいので、まず一つ目の物を配置するのは玄関もしくは部屋の入り口です。
玄関だとすると、単に「玄関に卵がある」という配置の仕方ではなくて、「仕事から疲れて帰って玄関のドアを開けると、上から卵が降ってきた。卵は玄関の地面に落ちて割れてぐちゃぐちゃ。。。疲れて帰ってきたのに、掃除しないと、、、。」というような感じで、「強烈な印象」「五感や感情」を伴うようなストーリーと共に配置していきましょう!
具体的には次の項の例題を参照してください。
実はメモリーパレスはこれだけです。
自分の頭の中に設置した宮殿のなかに、記憶したい事柄を配置していく。
その時に強いイメージや感情などを含むストーリーを伴わせる。
簡単すぎて、これで本当に記憶できるのか?と疑いたくなる気持ちもよくわかりますが、劇的に物事を覚えやすくなりますので、ぜひまずは試してみてください!
メモリーパレスで例題を暗記してみよう!
では、例題を使って練習してみましょう。
最初ですし、「お買い物リストを暗記する」という設定でいきましょう。
今回、あなたに買ってきてもらうものは次の10個です。
「ノート、お米、車、時計、とろけるチーズ、牛乳、にんじん、パソコン、アルコールティッシュ、マスク」
この10個をすぐに覚えて買い物にいくという設定です。
もちろん、メモはしません。
メモリーパレスを使って暗記しましょう。
それでは、レッツゴー!
「やっとのことで仕事が終わり、疲れた体を引きずりながら家に到着した。
腕”時計”を確認するともう夜の11時。
はあ、疲れた、と思ってドアを開けると玄関には大量の”米俵”があった。
はあ?疲れてるのになんやねん、と思いながら、一生懸命米俵をどかす。
外出帰りでマスクをしていることもあって息が上がり、顔の周りもベトベト、最悪、、、なんとか米俵をどけて家に入った。
まずはコロナのこともあるので手を洗おうと、洗面台の方へ。
そして、蛇口をひねるとなぜかそこから水ではなく真っ白の液体が出て来る。
え、何?と思ってよくみると、まさかの牛乳。
蛇口から真っ白な牛乳が出てきていたのだ。
牛乳が飛び散って腕時計にもかかり最悪、、、手洗えないじゃん、、、なんなん今日、、、と思いつつ、諦めて自分の部屋へ。
そして部屋に置いてあったアルコールティッシュでとりあえず手をよく拭いた。
さっきマスクで息が上がって口の周りもベトベトなので、ついでに口周りもアルコールティッシュで拭いた。
ちょっとヒリヒリするけど、牛乳で顔を洗うよりはマシかと。。。
手を拭いたらデスクの上のパソコンの画面がついていることに気づいた。
うわ、つけっぱなしだったのかな、、、と思って画面をみるとそこには「ノートに書いてあるメッセージを読め」と何やら怪しげな文章。
え、ウイルス入れられた?と不安になりながら、デスクの上のノートを開くと「車の中にチーズを置きっぱなしにしたら溶けるやろうが、、、」とこわい怖い文章が、、、
「え、でも今冬やし、車にチーズ置いてても溶けないじゃん、、、なんなの」と思ってよくよく考えてみると、これは夏に妻が嫌味で書いたもの。
一つ後のページに、「帰りににんじん買ってきてね」と言うメッセージが。
「うわ、にんじん忘れた、やば、と思って肝を冷やしていると、妻が部屋に入ってきた。
「おかえり、にんじん買ってきてくれた?」
いかがでしょうか?
文章にすると長いですが、実際にはこのような内容の情景をイメージするので十分です。
今回は言葉で説明するために言葉にしましたが、何もここまで言語化する必要はありません。
感情や感覚に訴える形で、奇想天外なイメージを作っているというのがわかっていただけると十分です。
さて、暗記すべき10項目を思い出せるかテストしてみてください。
みなさんの頭の中の記憶の宮殿に最初から入り直せばそれで十分です!
メモリーパレスの活用法&練習方法
メモリーパレスは、何かリストを暗記しないといけない時ならいつでも活用することができます。
例として挙げたようにお買い物に行くときの「買い物リスト」であったり、何かの試験勉強などなど、どのような状況でも大丈夫です。
また、これからはそのようなリストを暗記する状況になると、メモは使わず意識的にメモリーパレスと利用するようにしましょう。
メモリーパレスは使えば使うほど慣れてきますし、さらにメモリーパレスを積極的に利用して物事を暗記すると、記憶力そのもののアップするということが知られています!
だからこれからはメモリーパレスで、メモなし生活を送りましょう!
まとめ
・メモリーパレス(記憶の宮殿)は最強の記憶術
・馴染みのある建物や部屋を頭の中で再生してメモリーパレスとして利用しよう
・暗記したい事柄をメモリーパレス内に配置しよう
・配置の際は感情や五感に関わるような奇想天外なイメージをセットにしよう
・日頃からメモは使わず積極的にメモリーパレスを利用し、慣れよう
・メモリーパレスを使い続けることで記憶力そのものもアップしよう
記憶術や効率的な学習方法を学んで、ライバルと差をつけたい方へ
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