コロナウイルスは猫にも感染する?!

コロナウイルスに関して、面白い記事を見つけたので、紹介したいと思います。

Nature News の "Coronavirus can infect cats — dogs, not so much"(コロナウイルスは猫にも感染しうるー犬はそれほどでもない)というものです。

英語が読める方は、原文で読んだほうが正確な情報を手に入れられますので、ページ最下部に記載してあるリンクから、原文を読みに行ってください！

コロナウイルスが猫に感染した例が確認された

中国の研究により、

コロナウイルスが猫に感染し、それがほかの猫に広がる可能性がある

ということが報告されました。

こんなことを聞くと、猫を飼っている皆さんは気が気ではないですよね？
ペットだって大切な家族の一員です。
僕も犬を飼っているので、その気持ちは本当によくわかります。

でも、パニックになるのは待ってください。
多くの科学者が、「この報告は興味深いが、飼い主さんたちが今すぐ警戒する必要はない」といっています。

というのも、この研究は、実験室レベルで行われたものだからです。
少数の実験動物が高濃度のコロナウイルスに故意に曝された結果であり、現実世界での人間とペットの関係を模したものではありません。

それに、感染した猫ちゃんから、人間に感染させるほどの十分なウイルスが分泌されているという直接的な証拠もありません。
なので、現段階ではそこまで心配する必要はないでしょう。

もちろん、今後の研究次第で、もしかすると、人間ー猫間でのコロナウイルスの感染が判明する可能性もなくはありません。
研究を待つしかないですね。

研究グループはまず、新型コロナウイルスのサンプルを5匹の猫の鼻腔内に投与しました。
そのうち2匹は、6日後に安楽死させてから観察すると、上気道部分に感染したウイルスの分子のみならず、ウイルスRNAも確認することができました。

また、残りの3匹は、他の未感染のマウスととなり合わせのケージの中で飼育されました。
すると後に、その未感染マウスのうちの一匹から、ウイルスRNAが検出されました。

このことは、感染マウスが呼吸する際に出した唾液等の液体からウイルスが感染したのではないかということを示唆しています。

しかし、このような感染の頻度は1/3程度だったらしいです。
なので、研究者も、「猫の間において、そこまで感染確率は高くないようだ」という風に言っています。

しかも、ケージがどのような状態で設置されていたのかが明示されていないので、感染経路も不明確なようです。
実際、混入した、感染マウスからの糞便や尿から感染したという可能性もあります。

研究者も指摘していますが、さらなる検証が必要ですね。

（でも、この結果を見ると、猫同士の間でのコロナウイルスの感染は十分にあり得そうですよね。
1/3で感染というのも、低いのかな？という感じです。
僕たちの知らない間に、猫の社会でも、コロナウイルスのパンデミックが起きていたのかもしれませんね…。）

幸い、猫には症状はないそうです。

だから、猫がかかっても、しんどい思いをする心配は今のところなさそうですね。

このように、動物にも、コロナウイルスは感染するようです。

今回の猫に関しては、人間への感染などの有無はまだわかっていないようなので何とも言えませんが、ウイルスとの戦いは、人間だけで考えればよいというものでもないんですね。

記事の最後には、フェレットもコロナウイルスにかかる可能性があるということが書かれています。

動物から人間に感染するとなると怖いですし、そうでないのなら、感染しうる動物を利用して治療法の研究を行うこともできます（動物には申し訳ないですが…）

ウイルスの蔓延はまさに文字通り、”地球規模”で考えなければならない問題なのだと思います。

ありきたりな言葉かもしれませんが、一人一人が、かからないように、そしてうつさないように注意して行動することが大切です。

力を合わせて頑張りましょう！

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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皆さんの健康を祈っています。

では。。